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PSAの1.2リッター直噴3気筒ターボがエンジン・オブ・ザ・イヤーを連続受賞

2016年06月10日 11:51  AUTOSPORT web

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PSAグループ開発の1.2リッター『ピュア・テック』3気筒直噴ターボ
6月1日にドイツ・シュトゥットガルトで開かれた第18回インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー受賞式において、プジョー・シトロエン・DSブランドからなるPSAグループ開発の1.2リッター『ピュア・テック』3気筒直噴ターボが、世界各国のモータージャーナリストから成る審査委員会により、1.0~1.4リッター部門の『インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2016『に選出された。同エンジンは昨年もノミネートされており、これで2年連続の受賞となった。

 120もの特許取得技術が盛り込まれたこの3気筒直噴ターボは、先代の4気筒ガソリンエンジンとくらべ燃料消費、CO2排出量ともに18%も削減。14年には欧州にてMT車で、昨年は中国でAT車により、給油なしで1,878kmを走行。実燃費34.1km/リッターという省燃費性能の新記録を樹立してもいる。

 特筆すべきはそのドライバビリティで、最大出力130馬力(高出力版)、最大トルク230Nmと低速時の性能と燃費のバランスにも優れ、プジョー308を筆頭に、208、2008、DS3、シトロエンC4、そして先日はついにミニバンモデルのC4ピカソ&C4グランドピカソへの搭載まで発表。世界で60以上のモデルに搭載されている。とくに新世代6速ATと組み合わされた308などでは、ゼロ発進加速から低速走行~巡航中の中間加速に至るまで、パワーフィール、回転感覚を含め3気筒のネガは一切ない、なんらの痛痒を感じさせない走行感覚を披露してくれる。

 アワードの受賞をうけ、PSAグループのクリスチャン・シャペル(パワートレイン&シャシーエンジニアリング部門ヴァイス・プレジデント)は、「当社は高い技術力を生かし、エンジンの高品質なパフォーマンスと環境対策を両立させるために努力を重ねてきた。それらが2年連続の受賞に繋がった」とコメントした。

 一度、その実力を試してみることを強くオススメしたくなるエンジンであることは間違いない。

プジョー公式ホームページ:http://www.peugeot.co.jp