マノーF1チームは、規約変更により大幅に変化する2017年型マシンの開発を前にして、今年のマシンの開発をあきらめようとしていない。
今シーズン、マノーはメルセデス製パワーユニットとウィリアムズ製トランスミッションを搭載したことにより進歩したが、依然としてグリッドの後方で苦戦している。
直近のモナコGPではチームの欠点が白日の下に晒された。パスカル・ウェーレインとリオ・ハリアントは14位と15位、2周遅れと4周遅れで完走者中の最下位だった。
マノーのレーシングディレクターであるデイブ・ライアンは、チームがまだ今年のマシンを学習している最中であり、2017年に焦点を当てる前に成績は改善すると確信している。
「現在、我々は2017年型マシンの開発を進めている」とライアンは語る。
「進捗は大規模チームほどではないかもしれないが、開発状況は、どのチームでも同じだと思う」
「だが我々は、まだ今年のマシンの開発に全力を注いでいる。なぜなら、マシンから得られたものついて理解を深める必要があるし、今年のマシンのポテンシャルを引き出さなくてはいけないからだ」
「ドライバーたちに最高のマシンを提供する義務がある」
「今年のマシンから何かを学ぶことは、できるかって? もちろんだ。多くのことが学べるさ。これは素晴らしいマシンだ。過去のマシンに比べたら本当に素晴らしいんだ」
ライアンは、メルセデスがパワーユニットを、ウィリアムズがトランスミッションを供給しているのだから、マノーの弱点はシャシーにあると認めた。
彼は、ルーキードライバーのウェーレインとハリアントはマシンから最大限のパフォーマンスを引き出していると確信している。
「我々はメルセデスと同じエンジンを持っているし、彼らがどれだけ速いかも目の当りにしている」
「ウィリアムズはモナコでそれほど輝いて見えなかったが、彼らは久々にポイントを獲得した。再三になるが、我々のマシンは彼らと同じパワーユニットなんだ」
「残りはマシンとドライバーの問題だが、ドライバーたちは非常にいい仕事をしている。彼らに落ち度はない」