映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』が、9月下旬から東京・シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほか全国で順次公開される。
同作は、イーサン・ホークが初めて監督したドキュメンタリー映画。アーティストとして行き詰まりを感じていたホークがある夕食会で出会い、悩みを打ち明けて救われたという87歳のピアノ教師シーモア・バーンスタインを追った作品だ。
バーンスタインは50歳でコンサートピアニストとしてのキャリアを終え、以降「教える」ことに人生を捧げてきた人物。作中ではバーンスタインのピアノの演奏と共に、ピアニストとしての成功、朝鮮戦争に従軍していた時のつらい記憶、演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出などが語られる。
バーンスタインに出会って「一瞬で安心感に包まれた」というホークは、彼について「シーモアのピアノ・レッスンは、人はいかに生きるべきかという奥深い教えに満ちている。彼のシンプルな生き方から学べることは、あまりにも多い」と語っている。