英AUTOSPORTの情報によると、カナダでホンダは開発トークンを使って改良したパワーユニットを導入する予定だという。これが事実であれば、ついにホンダは今シーズン初めてトークンを入れたアップグレードを行うことになる。
ホンダはトークンを小出しに消費するのではなく、まとめて効率的にアップグレードを行う方針であると述べていた。パワーユニットマニュファクチャラー4社の中で唯一ホンダのみが開幕以来一度もトークンを使ったアップデートを行っていない。
しかし以前から推測されていたように、ホンダはパワーサーキットであるカナダのジル・ビルヌーブ・サーキットで大規模なアップグレードを行うことを決めたと、英AUTOSPORTは伝えた。2トークンを使ってターボチャージャーを改善、エネルギー回収の効率を向上させたということだ。
フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンの2台とも新ターボチャージャーに交換する見込みで、その場合、両者にとって3基目になるため、ペナルティは受けない。
合計21戦の今年はドライバーひとりあたりパワーユニットを5基使用でき、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのいずれかが6基目以降に入った場合はグリッドペナルティが科される。
ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏は、ダイナモ上でいい結果を出しているアップデートもあるが、耐久性などが十分かを確認する必要があると、述べていた。
推測どおりホンダが2トークン使用した場合は、ホンダの残りトークンは12となる。一方ライバルたちは、メルセデスは11、ルノーは21残している。カナダにトークンを使ったアップグレードを持ち込むといわれているフェラーリは、今回2トークンあるいは3トークン使ったようで、その場合、残りはわずか3あるいは4トークンとなる。