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敗者復活にナイトチェッカー、今週末のS耐鈴鹿戦はひと味違う!

2016年06月09日 14:11  AUTOSPORT web

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スーパー耐久シリーズ第3戦の舞台は鈴鹿サーキット。これまでと違ったレース方式が採用される
2016年シーズンは、年間エントリーが65台にも達し、大いに話題を集めているスーパー耐久シリーズ。第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットでは、新たなレーススタイルを取り入れることとなった。名付けてSUZUKA“S耐”サバイバル! 予選と決勝の間に「セカンドチャンス100」と銘打たれた敗者復活戦を設けたのだ。

 ST-2~ST-5クラスで、無条件に決勝進出を許されるのは、それぞれ予選の上位3チームだけ。残りのチームは「セカンドチャンス100」に挑まなければならず、しかも按分比例でクラスごと定められた順位をクリアしなくては、決勝レースまで駒を進めることができないのだ。

 ST-XクラスとST-1クラスに関しては、「セカンドチャンス100」の出場を免除されるが、予選で基準タイムを満たすことが決勝進出の条件だ。となれば、A/Bドライバーのいずれかがトラブルなどで出走できなかったりすれば、条件を満たせなくなる可能性も……。普段のレースならばトラブルで走れなくても最後尾からの出走が許されるが、今回は全クラスが予選から緊張感を漂わせることになりそうだ。

■夕闇のなかチェッカーフラッグ
 45台に出走が許される決勝は、4時間で争われ、スタートは15時15分を予定している。終盤には徐々に日が暮れていき、最後は夕闇の中でフィニッシュとなる、ナイトチェッカーの演出が用意されているのも楽しみなところだ。

 スーパー耐久シリーズの特徴のひとつが、バラエティに富んだ車種。しかもクラスごとスピード差があり、オーバーテイクシーンは他のレースより圧倒的に多い。そのため、視界を確保するため灯されるライトが交錯する様子は、電飾きらめくエレクトリカルパレードのように映るだろう。最終コーナーからライトを煌々と輝かせ、トップがチェッカーを目指すシーンは幻想的で、かつ威厳にも満ちているに違いない。

 スーパー耐久のルーツであるN1耐久ラウンドシリーズを最初に行ったのが鈴鹿サーキットだった。その時のポールタイムは2分23秒664。それから25年、もちろん当時とはコースのレイアウトも少し異なり、車両規定も大きく変化しているが、昨年のポールタイムは2分0秒999! 今ではST-5クラスの車両でも2分30秒台に到達し、四世紀半の進化を感じさせる。

 昨年は10月開催で季節的なコンディションにも恵まれたため、今回はレコードタイムの更新は難しいとみられるが、鈴鹿ならではのスピードバトルを随所で楽しむことができるだろう。

■レースの詳細などは鈴鹿サーキットのサイトへ
http://www.suzukacircuit.jp/s-taikyu_s/