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『エクス・マキナ』、ドーナル・グリーソンや監督らが撮影秘話を明かす特別映像公開

2016年06月09日 13:11  リアルサウンド

リアルサウンド

『エクス・マキナ』(C)Universal Pictures

 6月11日に公開される第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作『エクス・マキナ』より、キャストと監督がロケ地ノルウェーでの撮影秘話を語った特別映像が公開された。


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 本作は、『28日後...』『わたしを離さないで』の脚本を手がけたアレックス・ガーランドの監督デビュー作。世界最大のインターネット会社で働くプログラマーのケイレブが、CEOのネイサンが所有する邸宅で、美しい女性型ロボット“エヴァ”に搭載された、世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに協力する模様を描く。


 キャストには、『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』のドーナル・グリーソン、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデル、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のオスカー・アイザックらが名を連ねる。


 このたび公開された映像は、ガーランド監督やケイレブ役のグリーソンらが本作の撮影の様子を語ったもの。映像の中でガーランド監督は、ロケ地とセットが低予算映画の悩みどころだと明かし、「本作では億万長者の家を用意しなきゃならない。そこで壮大な景色の中に建物を置くことで、圧倒的権力を表現しようと考えた」と語る。


 製作を務めたアンドリュー・マクドナルドは、ロケ地をノルウェーに決めた理由を「息を飲むような景観と雰囲気が気に入った。切り立った丘や滝が実に美しい」と明かし、グリーソンもロケ地について、「これを見るだけで、人物像が分かる。山も川も見渡すものすべてネイサンが所有してる。彼はそういう人間なんだ」と話している。


 美術監督のマーク・ディグビーは、「人工物と自然素材を共存させ、全体のバランスを重視した。無機質でハイテクな要素を散りばめながらも、美しい環境と調和するように工夫した。登場人物の心情ともリンクするようにね」と、セットについて振り返る。いかにもSFっぽい感じではなく、より温かみのある雰囲気を目指したというガーランド監督は、「このセットのおかげで物語がより面白くなった。スタッフやキャストが私の脚本から想像を膨らませ、作品を磨き上げてくれたと思う」と、スタッフやキャストの仕事ぶりを称賛している。(リアルサウンド編集部)