細田守監督のアニメーション映画『時をかける少女』の劇場公開10周年を記念するイベントが、7月に東京・上野の東京国立博物館で開催される。
2006年に公開された『時をかける少女』。東京国立博物館は、主人公・紺野真琴の叔母で、筒井康隆による原作小説のヒロイン・芳山和子が絵画修復の仕事のために勤務している設定になっており、劇中にたびたび登場する。
今回のイベントでは、7月15日と16日に『時をかける少女』を東京国立博物館本館前で野外上映。初日は上映前に細田監督と東京国立博物館・平常展調整室長の松嶋雅人によるトークが行なわれるほか、2日目もゲストを迎えた特別イベントが予定されている。また当日は東京国立博物館本館および東洋館の開館時間を22:00まで延長する。
さらに7月12日から同館本館特別4室で『「時をかける少女」と東京国立博物館』展を開催。映画の劇中で描かれた『アノニマス-逸名の名画-』展を企画監修した松嶋雅人がキュレーションを手掛ける同展では、鉛筆や絵筆で描かれた映画の原画や背景美術を通して、劇中で東京国立博物館が果たした役割や『アノニマス-逸名の名画-』展が持つ意味を解説する。
あわせて同日から東京国立博物館前正門プラザで映画のオフィシャルグッズや限定グッズの販売を実施。なお今回の企画は今夏に細田監督の映画『バケモノの子』が日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』で放送されることを記念して行なわれるイベント『スタジオ地図2016 in Summer』の一環となる。