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福島第一原発周辺の無人化した街を撮影、仏の若手写真家2人の展覧会

2016年06月08日 21:01  CINRA.NET

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『悪夢』より 2013-2014 ©Carlos Ayesta + Guillaume Bression
カルロス・アイエスタとギョーム・ブレッションによる写真展『Retrace our Steps―ある日人々が消えた街』が、6月24日から東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される。

1985年にベネズエラ・カラカスで生まれたカルロス・アイエスタは、建築写真を専門にフランス・パリを拠点に活動する写真家。1980年生まれでパリ出身のギョーム・ブレッションは、ドキュメンタリー撮影を専門とし、東日本大震災の約2か月前に東京に移住した。アイエスタとブレッションは2009年にユニットとして活動を始め、2011年から福島第一原発事故を題材とした共同プロジェクトを開始した。

同展では、『光影』『悪夢』『不穏な自然』『パックショット』『回顧』という5つの作品シリーズを展示。東日本大震災直後に福島第一原発周辺の街で撮影された無人化した村落や自然の猛威を、ドキュメンタリーとアートを融合させた作品として展示する。

なお同作品群は2015年に『第5回SOPHOT.comコンテスト』で表彰されたほか、『Environmental Photographer of the Year』および『European Publishers Award for Photography』のファイナリストにノミネートされている。