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「東京から和装を広める」ストライプインターナショナルが和文化提案に本腰

2016年06月08日 16:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ストライプインターナショナル展開ブランドの新作浴衣 Image by: FASHIONSNAP
ストライプインターナショナルが6月8日、グループが展開している17ブランドから一斉に浴衣を販売することを発表した。日本の和装文化を盛り上げることを目的とした取り組みの第一弾で、グループを上げて和服に取り組むと共に、和装で楽しむ場を提供するためのイベントを開催する。

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 石川康晴 代表取締役社長は、毎週通っているという京都に比べて東京では和装で街を歩く人が少ないことを受け、「東京から和装の文化を広めたい」という思いから浴衣の展開に着手。今年は夏に向けて、「earth music&ecology」「E hyphen world gallery」「KOE」といったストライプインターナショナルとキャンが展開している17ブランドから男性用を含めて全28種類の浴衣を提案する。古典的な柄をはじめ、格子柄などファッション性が高いデザインをそろえ、浴衣にあわせた造り帯と下駄のセットを税抜10,990円で販売。日本の伝統的な染色技法「注染」などを用いた日本製の浴衣は、帯とセットで税抜48,000円。全ての浴衣に宅配クリーニングサービス「バスケット」の無料クーポンを付けるなど気軽に浴衣を楽しめるように配慮し、一部のブランドでは浴衣にコーディネートするアクセサリーなど関連アイテムも展開する。同社オンラインストアでは6月10日、店頭では 6月17日に発売予定で、売上は約14,000枚、1億円強の売上を見込む。
 更に、若い世代に和文化に親しんでもらうため浴衣で参加するイベント「STRIPE Yukata Festival 2016」の開催を計画。7月16日に恵比寿ガーデンプレイス内の高級レストランを会場に、浴衣ショーやアーティストライブなどを実施する。これを第一弾とし、継続的に和文化を広める商品の販売やイベントの開催を計画していくという。また、同社では「浴衣出勤日」といった和装勤務を推奨していく考え。石川社長は、オリンピックが開催される2020年を目処に東京で和装が浸透することを目指し「我々のようなアパレル会社が積極的に和文化やエンターテインメントの場を提案していくことで、業界の意識も変えていけたら」と話している。