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F1の近未来「2017年問題」の次は、2020年からのコンコルド協定が焦点に

2016年06月08日 12:31  AUTOSPORT web

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クレア・ウイリアムズ(右)とバーニー・エクレストン(左)
2017年から4年間のF1パワーユニット規則が決定したことを受け、クレア・ウイリアムズは2020年以降の新たな「協定」について、話し合いを持つことを望んでいる。 

 何カ月にも渡る協議の結果、2017年開幕から導入されるパワーユニットについてはコスト、供給義務、パフォーマンスの平等化、エンジン音の4項目が合意に至り、ボディワークに関する新ルールも決定した。現在有効なF1運営組織とチーム側の二者間協定、通称「コンコルド協定」は2020年をもって失効となる。失効までには4年以上の年月があるため、上層部は新たな協定について考えをめぐらせる時間が十分にあると言える。

「パワーユニットの規則を含む2017年レギュレーションをここまで固めるために、全員が多大なる努力を払ってきました。今後は2020年以降のコンコルド協定のみならず、F1が2020年以降にどうなっていくべきかに取り組んでいく必要があります」とウイリアムズは言う。

 現在の運営方法では、まずメルセデス、フェラーリ、レッドブル、ウイリアムズ、マクラーレン、フォース・インディアからなるストラテジー・グループがミーティングを開き、F1の戦略的方向性についての案をまとめ、協議をすることになっている。その後F1コミッションが提案についての投票を行い、賛成票がある場合には世界モータースポーツ評議会へと送られ、ここで承認を受けるとレギュレーションとして採用される。2020年以降もストラテジー・グループを維持したいかと問われると、ウイリアムズは以下のように答えた。



「現実的な代案が誰からも出さなければ、そうですね。良い提案が承認されたこともあります。他に、どんな代わりの組織がありますか? バーニー(エクレストン)が6票、ジャン(トッド/FIA会長)が6票、そしてチームが6票を持っていますが、彼らは私たちの意見に耳を貸してくれる。予選のレギュレーション変更以外では『反対』で押し切られたことなどありません。けれども予選の件は、すぐに解決できました。私たちは一致団結して(新たな予選方式に)反対を唱え続け、彼らは私たちに賛成してくれた」

 フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、FIAやエクレストンとの商業権に関する交渉において、チームのまとまった意見を挙げるため2008年に設立されたものの、2014年に解体された。ウイリアムズは当時のような組織が将来的に導入される見込みはないとの考えを持ちながらも、チームは現在でも共同決定ができることを証明したと言う。

「FOTAが復活することはないと考えていますが、団体交渉の機会はこれからもあります。予選のことを振り返ってみると、私たちは一致団結して声を上げたし、同じ意見を持っていました。管理人がいて名前のあるグループではないかもしれないけれど、必要のあるときには団結して立場を決定できます。ただ、正式なグループではないだけです」