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コブクロ、新アルバム視聴会で楽曲に込めた思い語る 「“10年先”と書けた時は幸せだなと思った」

2016年06月08日 00:11  リアルサウンド

リアルサウンド

コブクロ

 コブクロが、6月7日に都内某所にて『「TIMELESS WORLD」スペシャル視聴会』を開催した。


(関連:映画『orange』主題歌で好調 『未来』はコブクロの新たな代表曲となるか


 同イベントは、6月15日にリリースするアルバム『TIMELESS WORLD』の発売を前に、ファンクラブ会員を対象に選ばれたファン80名を迎えて行われたもの。


 コブクロの2人が緊張した様子でステージに登場すると、その距離の近さにファンからの歓声が沸いた。黒田俊介が、「小渕(健太郎)さんお洒落やなぁと思って。こんな薄手の生地見たことない!」とのっけから小渕に絡むと、「どこにでもあるわ! 大体、俺の服弄る時は緊張してる時やもんな」と小渕が言い返し、イベント序盤から会場にいるファンを笑いに包んだ。


 ライブパフォーマンスでは、映画『orange』の主題歌「未来」をピアノの演奏にあわせ披露。2人の力強く美しいハーモニーで会場を魅了した。次に披露するアルバム収録曲「STAGE」について小渕が、「僕らは今こうしてステージに立たせてもらってますけど、ステージがないストリートから始まりました。あの頃を思い出して作ったのがこの『STAGE』です。今年の年末もツアー(『KOBUKURO LIVE TOUR 2016“TIMELESS WORLD”』)に出ますが、ライブのステージを支えてくれる4つの柱が、支えてくれる人、ファンのみなさん、家族、仲間だと思って、その上で歌える幸せをこの歌にすべてを込めました」と楽曲に込めた思いを明かし、この日初披露となる「STAGE」を歌唱した。


 イベント後半では、前作より約2年半ぶりとなるアルバム『TIMELESS WORLD』にまつわる特別視聴会がスタート。TVスポットの初解禁や、約10年前にリリースしたアルバム『NAMELESS WORLD』と今回のアルバムジャケットがリンクすること、アーティスト写真も約10年前と同じ構図で撮影されたというエピソードなどが明かされ、アルバム楽曲紹介へ。『ロッテ Ghana』CMソングであり、爽やかかつ切ないメロディーの「hana」、小渕がメロディーを作った時点で黒田が「詞が楽しみだな」と意気投合したという「陽だまりの道」、命の在り方をもっともっと前向きに書きたいと作詞した「奇跡」、『JR西日本』のタイアップソングであり、MVでは実際に神戸から鹿児島までストリートライブをしに行ったという「何故、旅をするのだろう」の4曲を紹介した。


 今回のアルバムタイトルのキーにもなった「未来」について黒田が、「たまたま10年前に出したシングルが『桜』で、カップリングが『今と未来を繋ぐもの』。今回が『未来』でしょ。『桜』のMVは桜中学(足立区立第二中学校)っていうところで撮ったんですけど、それが今、(東京)未来大学っていう名前になってるんですよ!」と驚きのエピソードを話すと、会場は大きくどよめいた。“10年”という月日に絡めて小渕は、この日披露した「STAGE」について、「『10年前はどうだった』という(過去の)話をずっとしてきたんですけど、歌詞の中に“10年先”っていう言葉をパッと書けた時は本当に幸せだなと思いましたね」と感慨深げに語った。


 イベントラストには、黒田が「これ(マイクなしでも)届くんじゃないですか?」と滅多にないファンとの近さにマイクなしで語り始め、「またやりたいですね」と2人が小規模でのイベント開催を熱望すると、ファンからは拍手が起こった。コブクロは、アルバム発売日前日である6月14日には『orange』の縁の地、長野県松本市にある松本城 本丸庭園にてフリーライブを開催。8月27日の北海道・札幌 真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに『KOBUKURO LIVE TOUR 2016“TIMELESS WORLD” supported by Ghana』を行う。


(渡辺彰浩)