新海誠監督の新作映画『君の名は。』の続報が発表された。
8月26日から全国公開される『君の名は。』は、『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などの作品を手掛けた新海監督の新作。彗星の来訪を控えた日本を舞台に、東京に住む男子になった夢を見た田舎町の女子高生・宮水三葉と、自分が女子高生になっている夢を見た東京の男子高校生・立花瀧の2人の物語を描く。
これまでの発表では、瀧の声を神木隆之介、田舎町に住む女子高生・三葉役をオーディションで選ばれた上白石萌音が演じるほか、劇中音楽をRADWIMPSが担当していることが明らかになっていた。
続報では追加声優陣が判明。瀧が密かに想いを寄せるアルバイト先の先輩・奥寺ミキの声を長澤まさみ、三葉の祖母・宮水一葉の声を市原悦子が演じる。さらに三葉の妹・四葉役に谷花音、三葉の同級生・勅使河原克彦役に成田凌、三葉の同級生・名取早耶香役に悠木碧、瀧の同級生役に島崎信長と石川界人がキャスティングされている。
■長澤まさみのコメント
新海監督の作品は本当に映像が美しくて、リアルとアニメが混在している感覚がすごく心地良いです。「君の名は。」も映像を一目観ると、一気に空気感が身体の中に入ってきて、とても気持ち良い作品だと思います。“奥寺先輩”は主人公の憧れの女の人なので、大人っぽさ、優しさ、少しだけ色っぽさが出るよう意識しました。子供の頃から「家政婦は見た!」と「まんが日本昔ばなし」がとっても大好きで、今回市原さんのお声を聞くのを楽しみにしていました。市原さんと一緒の作品に参加できて、本当に光栄に思います。
■市原悦子のコメント
アニメはどこまでも広がる世界で、そこに声の出演として参加するのは昔から大好きでした。「君の名は。」では、都会に憧れる若者たちの、掴みどころのない、希望と不安で揺れているような心情が描かれていて、それは私には新鮮で触れたことのない世界でした。分からないからこそ面白くて、やってみたいと思い、受けさせていただきました。新海監督はとても丁寧に演出され、出演者にもとても優しく、これも驚きでした。
■新海誠監督のコメント
「憧れの先輩」役である奥寺ミキは、ともすれば記号的表現の範囲内でも収まってしまうキャラクターです。しかし長澤まさみさんの声は、そこに圧倒的な実在感と共感性を吹き込んでくれました。劇中では描いていない奥寺の陰影までも感じさせるような長澤さんの芝居に、すべての「男の子たち」はどぎまぎさせられてしまうはずです。
ヒロインの祖母である宮水一葉は、先祖から受け継がれてきた知恵と神秘の語り部であり、同時に孫に昔話を語る身近なお祖母ちゃんでもあります。「まんが日本昔ばなし」に育てられた僕にとっては、ですから一葉役は市原悦子さん以外にあり得ませんでした。最高の語りをいただけました。ご出演いただけたことに、ひたすら感激しています。