新入社員が入社してから2か月が経過した。本配属が決まり、実務を担っている新人も増えてくる頃だ。やる気にみなぎって仕事に取り組んでいる人も多いと思うが、社会人になりたてということもあり、失敗をして落ち込んでいる人もいるかもしれない。
上司や先輩の目に新入社員の失敗はどう映っているのだろうか。エンジニア向けウェブマガジン「fabcross for エンジニア」が、6月6日に「新入社員の失敗」に関するアンケート調査の結果を発表した。
新入社員の失敗の原因は「上司・先輩のサポート不足」と考える先輩が最多
調査対象となったのは、エンジニアなどの技術職200人と非技術職のビジネスパーソン200人のあわせて400人の先輩社員。2015年度に配属された新入社員の話なので、今年の新入社員のミスではないが、基本的な考え方は参考になる部分は多そうだ。
新入社員の失敗について聞いたところ、技術職の16%、非技術職の32%が「失敗が多かった」と答えた。では、いったいどのようなミスをしたのだろうか。技術職・非技術職共通の回答としてあがったのは、
「宿直を忘れて先輩が肩代わり」「朝の鍵当番を失念した」「遅刻ばっかり」
「任せていた仕事を期限内にやれない。またそれを報告しない」
といった「仕事に取り組む姿勢」に関するもの。また、営業職なのだろうか、「顧客にケガを負わせかけた」「得意先との会話で、マジッすかなどを連発」など、同席した先輩はハラハラしたに違いない失敗も寄せられた。
新卒エンジニアのミスとしては、「システムトラブルを起こす操作があった」「機械設計をしているが、発注ミス、図面の取り違え等をしてしまった」というものも出ていた。
新入社員の失敗の影響を被る可能性の高い先輩社員だが、失敗に対しては寛容的であるようだ。新入社員の失敗の原因がどこにあることが多いと考えるか聞いたところ、「上司・先輩のサポート不足(育成方針、業務マニュアル)」が技術職72%、非技術職63%で共に最多だった。
さらに、失敗は「一切許されることではない」と考える人は技術職2%、非技術職3%とごくわずか。基本的には「失敗することは仕方がない。失敗をしてもそれほど気にしない方がいい」(技術職27%、非技術系25%)、「新入社員のうちにできるだけ失敗するべきだ。失敗を恐れず、挑戦してほしい」(技術職35%、非技術職34%)と受け入れてくれるようだ。
ただ、「同じ失敗を2度は繰り返すべきではない」(技術職35%、非技術職39%)と考える人は多かったため、失敗を次に活かせるように振り返りは必要だろう。
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