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舛添知事が調査結果公表、「クレヨンしんちゃん」や絵画の購入は「不適切」

2016年06月06日 16:31  弁護士ドットコム

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東京都の舛添要一知事は6月6日夕方、東京都庁で会見を開き、政治資金をめぐる一連の疑惑について、「第三者」の弁護士2人による調査結果を発表した。舛添知事は今回の騒動について、「様々なご指摘をいただき、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。


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調査結果では、「政治資金規正法に違反するような違法なものはなかった」とした。一方、「一部で道義的に不適切なものがあった」と指摘している。



この日は、舛添氏側が依頼した2人の弁護士も同席した。2人は佐々木善三弁護士と森本哲也弁護士。これまで元検事とだけしか紹介されておらず、名前は伏せられていた。調査に当たっては、複数の弁護士に依頼したが、断れていたという。舛添知事は、2人の弁護士とは調査以前は「面識もなかった」と発言した。



舛添知事をめぐっては、家族旅行の宿泊費を政治資金で支払っていたことや公用車の私的利用などについて、公私混同などと指摘されていた。



●家族同伴の宿泊、主たる目的は家族旅行


調査は2009年から2014年を対象に行い、必要に応じて前後の年も調べた。関係者へのヒアリングや資料をもとにした。



時代小説やミステリー小説、「クレヨンしんちゃん」などの一部の書籍については、違法ではないが、娯楽性の高さなどから適切とは言い難いとした。



絵画の購入については、「政治活動と関わりがないとは言えない」としつつも、点数が多いことから、「政治資金の使途に法律上の制限がないとは言え、不適切であるというほかない」と指摘した。


「似顔絵入りまんじゅう」については、違法でもないし、不適切でもないとした。


木更津市や日光市など、家族同伴の宿泊については、主たる目的は家族旅行と判断。「適切であったとは認められない」とした。




飲食費については、合計14件で是正が必要だとした。また、喫茶店での1万8000円の支出が、コーヒー45杯分と報じられていた件については、早朝の政治資金パーティーで提供したサンドイッチ代だったという。


(弁護士ドットコムニュース)