ドイツ・ラウジッツリンクで開催されたドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)。5日に行われた第6戦は、ゲルハルト・ベルガーの甥でもあるオーストリアの期待の星ルーカス・アウワー(メルセデスAMG C63 DTM)がポール・トゥ・ウインでDTM初優勝を遂げた。
昨シーズン、DTMに初参戦したアウワーはレース2の予選で自身2度目となるポールポジションを獲得。決勝レースでも、ホールショットを奪いレースをリードする。
フロントローのティモ・グロック(BMW M4 DTM)は少し出遅れ、ロバート・ウィケンス(メルセデスAMG C63 DTM)が2番手に浮上。4番手スタートだったマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)は、ジャンプスタートのペナルティでドライブスルーペナルティとなり後退してしまう。
前日勝利を挙げたミゲル・モリーナ(アウディRS5 DTM)は、8周目にアウグスト・ファーフス(BMW M4 DTM)と接触しペナルティを科され最後尾に。
60分+1周(タイヤ交換義務)で争われる日曜の決勝レース。2番手のウィッケンス、3番手のグロックが15周目に先陣を切ってピットインへ向かう。一方、トップをいくアウワーは2周後の17周目終わりにピットインへ。
チームクルーも完璧な作業でアウワーを援護し、ウィッケンスの前で送り出すことに成功する。
ピットインを伸ばしていたマティアス・エクストローム(アウディRS5 DTM)とニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)がタイヤ交換を終えると、再びアウワーがトップに立ち、ウィッケンス、ジェイミー・グリーン(アウディRS5 DTM)が続く。
34周目に1コーナーでゲイリー・パフェットをオーバーテイクしたエクストロームは、4番手に浮上するとその勢いで39周目にグリーンを捉え3番手へ。さらに、残り時間が2分を切った44周目にはウィッケンスを1コーナーでオーバーテイクし2番手に上がる。
一方、トップを快走し3秒以上の差を広げたアウワーは、危なげなく逃げ切りDTMデビューから24戦目で初優勝を遂げた。
「2シーズン目のDTMは勝つことだけを夢見てきたが、実際にいい結果が出るとは思ってもいなかった。大喜びだよ。いいスタートと1周目が重要だったし、それを正しく行うことができた」とアウワー。
2位は終盤にオーバーテイクショーを見せたエクストローム。3位にウィッケンスが入った。