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ポルシェカレラカップ ジャパン第6戦富士 決勝レポート

2016年06月06日 00:01  AUTOSPORT web

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ポルシェカレラカップ ジャパン第6戦 決勝
プレスインフォメーション

2016年6月05日

ポルシェカレラカップ ジャパン第6戦 決勝レポート

小山町. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:七五三木 敏幸)とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2016第6戦 決勝レースを、富士スピードウェイ(静岡県)にて2016年6月5日(日)に開催いたしました。

PCCJ2016-第6戦(富士)決勝レース
天候:曇り 路面:セミウェット

 朝から強い雨が降り続くも、予報通り正午を過ぎた頃には時折陽が射すまでに天候は回復。コースは所によりドライという難しいコンディションの中、PCCJ第6戦決勝のスタート進行が始まった。

 ポールポジションは土曜日の第5戦見において完璧なレース運びでポイントランキング争いのリードを広げた#78近藤翼。その隣に#14三笠雄一、2列目には#36坂本裕也と土曜のレースでポディウムに登ったドライバー達が続き、接触により2周めで姿を消した#23服部尚貴は4番グリッドからの雪辱を狙う。

 ジェントルマンクラスの最上位は#99佐野新世。昨年はポルシェGT3カップ チャレンジ ジャパンで経験を積み、今シーズンからPCCJにステップアップした#99佐野は初めてのクラスポールからのスタートとなる。続いて#24剛覇矢人、#25内山清士、#32永井秀樹と#99佐野も含めて土曜日の決勝では悔しい思いをした面々が表彰台目指してグリッドに並んだ。



 直前に行われたポルシェカレラカップ アジア(PCCA)ではセーフティーカー先導によるスタートになるほどの悪コンディションだったが、PCCJの車両がグリッドに整列する頃にはグランドスタンドに陣取るファンも傘を閉じ始める。

 13時33分41秒、シグナルが消えスタートすると#78近藤は見事にホールショットを決める。前日とは打って変わって失速した#14三笠は#36坂本、#23服部に抜かれて4番手に後退した。ジェントルマンクラス上位陣のスタートで大きな順位の入れ替えはなかったが、#7星野敏が2周めに入る頃にはクラス7位から2位にまで浮上。#7星野はそのままの勢いで2周めには#25内山を抜いてクラストップでレースを引っ張っていく。

 オーバーオールクラスでは3周めの1コーナーで#36坂本がミスを犯して#23服部に先行を許すが、翌周には#23服部が全く同じ場所でコースアウトしかけ再び#36坂本がポジションを取り返した。その間に後続を引き離し、5周めまでには#36坂本に5秒のマージンを得た#78近藤は連勝を目指して一人旅を続ける。4-5周めには中段以降でスピン、コースアウトが続出し、この日がセミウェットという難しいコンディションでのレースであることを改めて思い知らされる。

 中盤でレースが動いたのはジェントルマンクラス。第5戦を惜しくも2位でフィニッシュした#2田島は着実に1台、また1台とライバルたちを抜きクラス3位に浮上する。そのすぐ前方では#7星野が前を走るオーバーオールクラスの車両に詰まる間、#25内山が再びクラストップを伺える位置まで迫っていた。12周めに#7星野が1台を抜き総合でも6位に浮上すると#25内山も総合7位に上がり、2台のバトルは激しさを増していく。#25内山は14周めの100Rで#7星野が失速したのを見逃さずにヘアピンでトップを奪い返す。ファイナルラップのダンロップコーナーでは#7星野が並びかけ、最終コーナーはサイドバイサイドで立ち上がるも#25内山がきっちりとポジションを守り切り、ジェントルマンクラスの勝者となった。

 オーバーオールコースでは#78近藤が後続を寄せ付けずチェッカー。#36坂本は2位で、#23服部は3位でゴールし、表彰台フィニッシュを果たした。





 なおレース終了後は共催3年目にして初となるPCCJ10台とPCCA24台によるエキシビジョンレースが10周で争われた。ローリングスタートで始まったレースはオープニングラップで近藤がリードを奪うも、同じ周のダンロップコーナーで発生したアクシデントによりSCが入る。隊列を組んで2周を走った後のリスタートでは近藤がトップを行くが、ヘアピンコーナーで昨年のポルシェ カレラカップ フランス王者で今シーズンからPCCAに参戦するマキシム・ジョセがインに飛び込み近藤をオーバーテイク。そのままトップチェッカーを受けて記念すべきレースの初代優勝者となった。三笠も序盤は順位を落とすもPCCJスカラシップドライバーとしての意地を見せ、PCCJ勢としては近藤の次となる5位でフィニッシュを果たした。

 Bクラス(ジェントルマンクラス)ではPCCJ同クラスでランキングトップの星野が、PCCAドライバー達と互角以上に渡り合う。今週末のPCCAで連勝を飾ったユアン・ボーらと激しいトップ争いを繰り広げるが、終盤に僅かなスキを突かれて後退し惜しくも3位でのゴールとなった。

 ポルシェ カレラカップ ジャパン第7-8戦は同じく富士スピードウェイを舞台に8月6日(土)、7日(日)にスーパーGT第5戦のサポートレースとして開催予定です。



PCCJ第6戦 結果
Pos. Car# Driver (Class) Car Name Time

1 #78 近藤 翼 O スカイレーシング   29'44.283
2 #36 坂本 祐也 O ミツワオートGT3カップ +5.586秒
3 #23 服部尚貴 O イエローコーンGT3 +5.172
4 #9 武井 真司 O BINGO RACING +1.910
5 #14 三笠 雄一 O ガーミンポルシェ + 4.618
6 #25 内山 清士 G エヌケーレーシング +6.475  
7 #7 星野 敏 G D'station 991 + 0.714
8 #19 永井 宏明 Oナインレーシング +0.652
9 #2 田島 剛 G タジマレーシング +3.75 1
10 #98 IKARI GOTO G チームトーエイスピリット +7.132
11 #99 佐野 新世 G SKAD PORSCHE +7.399
12 #6 米倉 正憲 G GRacing +3.810
13 #10 齋藤 真紀雄 G BINGO RACING +2.743
14 #51 ポール イップ G PACE +0.840
15 #24 剛 覇矢人 G みきゃん スペンダー GT3 +3.035
16 #47 TAD JUN JUN G muta racing + 3.901
17 #32 永井 秀貴 G ナインレーシング +13.020
18 #66 ブライアン リー G GTO Racing +4.119
19 #52 春山 次男 G はるやまRacing TEAM +1周
20 #77 浜崎 大 G GRacingVentiler +1周
------ 以上完走-------
* O=オーバーオールクラス G=ジェントルマンクラス