見知らぬ場所に行ったとき、スマートフォンのナビゲーションツールを多用している人もいるだろう。
便利なのはよいが、どうしても手がスマートフォンでふさがってしまい、定期的にディスプレイを確認しながら進まなくてはいけないため、通行には危険が伴うし、いかにも“道に不慣れな人、旅行者っぽい人”に見られるのは気が引けるかもしれない。
・“触覚”に訴える、ベルト型のナビゲーション
そういった問題を解決すべく
ハンズフリーのナビゲーションシステムをつくろうというのが
「feelSpace」というベルト型ツール。お腹のあたりに巻いて装着し、バイブレーションで道を教えてくれるというものだ。
2005年にドイツのOsnabruck大学の研究から派生したプロジェクトで、「どうやって北の方角を知覚するのか」といったテーマに基づき、振動によって北の方角を知らせるベルト型ツールがまず開発された。
・3つのモードを用意
それを
商業化版として改良したのが「feelSpace」。
シンプルに北の方角を示す“Compass mode”は、スマートフォンと同期させる必要はなく、単独で動作する。
道案内をしてほしいときには
“Routing mode”が便利。
Bluetooth対応のベルトは
iOSまたはAndroidの専用アプリと連動させる。
ベルトの前、左右には
“振動ポイント”が設置されていて、「まっすぐ」「左折」「右折」を振動によって知らせ、どちらの方向に進めばよいのか教えてくれる。
特殊な振動パターンになったときは、目的地に到着したことを示す。
単に「A地点からB地点へ行く」だけというのがつまらない人には、
目的地の方向を直線状に示す“Beeline mode”がおすすめ。最終地点は指し示されるものの、道中どんな道を選ぶのかはあなた次第。散歩のワクワク感を楽しめる。
・1度の充電で1日中使える
ベルトの重さは約450グラムで、
1度の充電で1日分の電池がもつという。
“触覚”によるナビゲーションシステムなので、
ハンズフリーで道案内を受けられるだけでなく、モニターをチェックする手間は不要。
ある意味、
“目、耳もフリー”になるというのは大きなメリットだ。より安全な通行ができるようになる。
・視覚障害者にも有用
また、
視覚に障害がある人のナビゲーションツールとしても有用だろう。現在、クラウドファンディングサイト
Indiegogoで出資を受付中だ。
feelSpace