トップへ

腰に巻いて“振動”で道案内するベルト型ナビゲーションツール「feelSpace」 ハンズフリーで安全通行!

2016年06月05日 20:51  Techable

Techable

写真
見知らぬ場所に行ったとき、スマートフォンのナビゲーションツールを多用している人もいるだろう。

便利なのはよいが、どうしても手がスマートフォンでふさがってしまい、定期的にディスプレイを確認しながら進まなくてはいけないため、通行には危険が伴うし、いかにも“道に不慣れな人、旅行者っぽい人”に見られるのは気が引けるかもしれない。
・“触覚”に訴える、ベルト型のナビゲーション
そういった問題を解決すべくハンズフリーのナビゲーションシステムをつくろうというのが「feelSpace」というベルト型ツール。お腹のあたりに巻いて装着し、バイブレーションで道を教えてくれるというものだ。

2005年にドイツのOsnabruck大学の研究から派生したプロジェクトで、「どうやって北の方角を知覚するのか」といったテーマに基づき、振動によって北の方角を知らせるベルト型ツールがまず開発された。
・3つのモードを用意
それを商業化版として改良したのが「feelSpace」。シンプルに北の方角を示す“Compass mode”は、スマートフォンと同期させる必要はなく、単独で動作する。

道案内をしてほしいときには“Routing mode”が便利。Bluetooth対応のベルトはiOSまたはAndroidの専用アプリと連動させる。

ベルトの前、左右には“振動ポイント”が設置されていて、「まっすぐ」「左折」「右折」を振動によって知らせ、どちらの方向に進めばよいのか教えてくれる。特殊な振動パターンになったときは、目的地に到着したことを示す。

単に「A地点からB地点へ行く」だけというのがつまらない人には、目的地の方向を直線状に示す“Beeline mode”がおすすめ。最終地点は指し示されるものの、道中どんな道を選ぶのかはあなた次第。散歩のワクワク感を楽しめる。
・1度の充電で1日中使える
ベルトの重さは約450グラムで、1度の充電で1日分の電池がもつという。

“触覚”によるナビゲーションシステムなので、ハンズフリーで道案内を受けられるだけでなく、モニターをチェックする手間は不要。

ある意味、“目、耳もフリー”になるというのは大きなメリットだ。より安全な通行ができるようになる。
・視覚障害者にも有用
また、視覚に障害がある人のナビゲーションツールとしても有用だろう。現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資を受付中だ。

feelSpace