最近は正社員だけでなく、アルバイトなどの非正規も過酷な働き方を強いられることが珍しくない。女性向けコミュニティサイト「ガールズちゃんねる」には6月1日、「ブラックバイト?だったと思うこと」というトピックが立った。
トピ主はケーキ屋でバイトをしているという女性。ケーキを運ぶ際に崩れてしまい、壊したケーキの代金を店に支払っていたという。トピ主のエピソードに対し、数多くの書き込みが寄せられている。
郵便局でお中元を買うよう指示される「安い給料で誰が買うんだ」
また、家族経営のケーキ屋でバイトをしていたという人は、入店翌日の14時~21時までひとりでお店を任され、困惑した体験を書いている。
14時以降といえば、お客さんがたくさん来る時間帯であり、慣れないバイトがひとりで店に立つのは辛い。しまいには、店長の奥さんから「旦那に色目使うな!」と怒鳴られ、いじめがスタート。女性は1週間で辞めたというが、バイト代は1円ももらえなかったという。
「18時から22時までの契約だったのに、暇だと19時半で『あがって』ってよく言われました」
「まだ仕事してるのに勝手にタイムカード切られてた事があります。」
コンビニや郵便局などでは、売れ残った商品などをバイト含む従業員に買わせる「自爆営業」もある。とある人は郵便局でお中元を買うように言われたが、「買いませんけどね 安い給料で誰が買うんだって思ってます」とバッサリと切り捨てている。
連日罵声を浴びて精神的に疲弊、給料が良くても耐えられない
お金に関するトラブルがなければいいわけではない。人前で怒鳴られたり、いじめを受けたりなど、精神的に追い込まれた人たちの投稿も多い。
「全員が聞こえるインカムで名指しで注意される。」
「毎日インカムで罵声が飛び交っていました。 自分もあびたけど、他人のを聞いているのも苦痛。 お金の面は優遇されていたけど 精神的に耐えられなかった」
アパレル店でバイトをしていたという女性たちからは、バイト中にインカムを通して罵声を浴びせられ、「お金はよかったけど精神的に耐えられなかった」という書き込みがあった。
家族経営のスーパーでバイトをしていた女性は、雇い主が嫌いな店員に濡れ衣を着させて辞めさせたり、気に入らない店員を6時間も説教したりする現場を目の当たりにしたと書いている。その店はいつもバイトを募集しているようだが、このような環境ではバイトは定着しないのは当然だろう。
筆者(編集部S)が勤務した飲食店舗では、バックヤードでの罵倒は日常茶飯事だった。店内で頻繁にイベントを行っていたのだが、その際には店の通常の接客が終わった後に延々と準備をやり、終電で帰るという日々を送っていた。さすがに体を壊す前に辞めた。
とある女性はこう書いている。
「会社は利用するもので利用されるものではない、自分を守れるのは自分だけ会社は守ってくれません。割りと噛みつくと楽になれます」
ブラックバイトに遭遇したときは、しかるべき機関に相談するほか、いざとなれば退職も視野に入れることは大切だろう。
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