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アロンソの“卓越したスキル”に高評価:辛口採点の英誌全ドライバー評モナコGP編

2016年06月04日 09:01  AUTOSPORT web

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2016年第6戦モナコGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)を押さえ切り、5位入賞
英AUTOSPORTが2016年第6戦モナコGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価した。今回は低評価ドライバーが非常に多かったが、10点獲得者がひとり、新体制のマクラーレン・ホンダにとってベストタイの5位を獲得したフェルナンド・アロンソにも高い評価が与えられている。

 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

 今回は満点がひとり、9点がふたり。一方でクラッシュが多発したこともあり、低評価に終わったドライバーが多く、約半数が5点以下だった。

※次ページ以降の内容
■モナコGP 高評価トップ3のドライバーは……
■マクラーレン・ホンダ:クルマに苦しめられながらの好結果
■クラッシュと悲惨なほどの遅さ。酷評されたドライバーたち
■モナコGP 全ドライバーへの評価点


■モナコGP 高評価トップ3のドライバーは……

 今回ただひとり満点を与えられたのは、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドだった。リカルドはメルセデス勢を抑えてポールポジションを獲得、レースでも勝利をほぼ手中に収めていたが、ピット作業のミスで大きく遅れてルイス・ハミルトンに勝利を奪われ、2位に終わった。

「リカルドはレッドブルのシャシー、そしてパワーとドライバビリティが改善した新仕様ルノーエンジンの力をめいっぱい引き出し、F1での初ポールポジションをつかんだ」と寸評には記されている。

「攻撃性をうまくコントロールし、見事に予選を戦ってみせた」

「彼は日曜にもすべての仕事を正しく実行した。しかしレッドブルのピットストップの大失態により、成功を逃した」

「今は辛い思いをしているだろう。だが自分の走りを誇りに思ってほしい」


 9点と評価されたのはメルセデスのハミルトンとマクラーレン・ホンダのアロンソだった。

 ハミルトンは3番グリッドから今季初優勝を成し遂げた。

「予選トップを狙おうとしていたハミルトンに試練が立ちはだかった。またもやテクニカルトラブルが発生したのだ」

「ハミルトンは完全に打ちのめされていた。だがその状況の中で3位を確保したのは立派なものだ」

「ウエットコンディションはそこから勝利をつかむのに絶好のチャンスだった。(譲ってくれた)チームメイト、そしてレッドブルからも助けを得たのは確かだ。だがウエットタイヤを長く持たせて1回ストップ戦略を成功させたのは、素晴らしい走りをした彼自身だった」

※次ページ以降の内容
■マクラーレン・ホンダ:クルマに苦しめられながらの好結果
■クラッシュと悲惨なほどの遅さ。酷評されたドライバーたち
■モナコGP 全ドライバーへの評価点


■マクラーレン・ホンダ:クルマに苦しめられながらの好結果

 9点の評価を得たアロンソは、予選Q3に進出して10位を獲得。キミ・ライコネンの降格ペナルティによって9番グリッドからスタート、5位入賞を果たした。

「モナコの週末を通してマクラーレンはMP4-31のアンダーステアを解決できずにいたが、(ジェンソン・)バトンに比べればアロンソの方がクルマを乗りこなせており、2戦連続となるQ3進出を達成することができた」

「インターミディエイトタイヤで速さを発揮、インラップをいいタイムで走ったことで、2回目のピットストップの時期にロズベルグの前に出た」

「その後、タイヤをうまくマネージして走り、最後までロズベルグからのプレッシャーに屈することなく卓越したスキルで乗り切った」

 バトンは13番グリッドからスタートし、9位入賞を果たした。

「Q1ではアロンソよりほんのわずか遅いだけだったが、Q2のマスネでロックアップした後、タイヤを回復させることができず、チームメイトに0.245差をつけられた」

「(決勝では)インターへの変更が早かったことで、より上位を獲得するチャンスを失った。パスカル・ウェーレインの後ろに出て、押さえつけられ、マックス・フェルスタッペンに抜かれ、全体的に挽回に努めるレースになってしまった」

※他ページの内容
■クラッシュと悲惨なほどの遅さ。酷評されたドライバーたち
■モナコGP 全ドライバーへの評価点
■モナコGP 高評価トップ3のドライバーは……


■クラッシュと悲惨なほどの遅さ。酷評されたドライバーたち

 今回の最低点は3点。これがキミ・ライコネン、ジョリオン・パーマー、リオ・ハリアントの3人に与えられた。

 フェラーリのライコネンは11番グリッドから(予選6位、ギヤボックス交換でグリッド降格)スタート、単独クラッシュし、10周でリタイアした。

 ベッテルほどクルマを乗りこなせず、予選ではフォース・インディアに負け、決勝ではリヤをロックさせてウォールにヒット、「ひどいグランプリ」だったと評されている。


 ルノーのパーマーは、プラクティスで2回クラッシュ、18番グリッドからスタートし、再びクラッシュを喫してリタイアした。

 マノーのハリアントは19番グリッドからスタートし、ウイナーから4ラップ遅れの15位でフィニッシュ。予選でチームメイトに勝ったことは評価されたものの、決勝でドライタイヤに換えてからは「恐ろしく遅かった」ためこの点数となった。

 また、メルセデスのニコ・ロズベルグも4点と非常に低い評価に終わった。ロズベルグは2番グリッドからスタートし、7位に終わっている。ロズベルグのレースペースは「悲惨」だったと寸評には記されている。

※他ページの内容
■モナコGP 全ドライバーへの評価点
■モナコGP 高評価トップ3のドライバーは……
■マクラーレン・ホンダ:クルマに苦しめられながらの好結果


■モナコGP 全ドライバーへの評価点

 英AUTOSPORTによる2016年第6戦モナコGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:4点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:6点
キミ・ライコネン:3点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:6点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:10点
マックス・フェルスタッペン:5点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:8点
セルジオ・ペレス:8点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:5点
ジョリオン・パーマー:3点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:4点
カルロス・サインツJr.:8点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:4点
フェリペ・ナッセ:4点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:9点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:7点
リオ・ハリアント:3点
■ハース
ロマン・グロージャン:5点
エステバン・グティエレス:6点

※他ページの内容
■モナコGP 高評価トップ3のドライバーは……
■マクラーレン・ホンダ:クルマに苦しめられながらの好結果
■クラッシュと悲惨なほどの遅さ。酷評されたドライバーたち