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『TOKYO ART BOOK FAIR』今年は4日間、独出版社による新設アワードも

2016年06月03日 21:11  CINRA.NET

CINRA.NET

『THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016』メインビジュアル Photo: Gottingham
『THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016』が、9月16日から東京・信濃町の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスで開催される。

アートブックやカタログ、ZINEを作る出版社やギャラリー、アーティストなど国内外の約300組が一堂に会する『THE TOKYO ART BOOK FAIR』。8回目を迎える今回は会期を4日間に延長する。

1つの国の出版文化にフォーカスする「ゲストカントリー」ではブラジルをフィーチャー。ブラジルのアートブックフェア『Feira Plana』のオーガナイザーや出版社、アーティストを招聘し、同国の出版文化を様々な切り口で紹介する。

さらに今年から新たな試みとしてダミーブックのアワード『Steidl Japanese Photobook Award 2016』を、映画『世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―』などでも知られるドイツの出版社Steidl社の協力のもとで創設。日本を拠点に「本」という形式で作品を発表することに興味を持つ全ての人が応募可能だ。同社の創業者ゲルハルト・シュタイデルによって選出されたグランプリ受賞作はSteidl社の書籍として世界に流通。グランプリ受賞者は出版に際してドイツの同社に招待され、現地に滞在しながらシュタイデルとの共同作業を通して本を制作することができる。

シュタイデルは同賞の設立について「ロバート・フランクも、若き日のダミーブック作りを通して、自らの創作活動の重要な位置に写真集作りを据えるようになりました。そのことを、私は今の若い人たちにも体験して欲しいのです。つまり、自分の手で本を作ることにより、本という形式がどれほど表現メディアとして可能性を持っているかを実感してもらうために、このアワードを創設します」とコメントしている。募集要項などの詳細は『THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016』のオフィシャルサイトをチェックしよう。