トップへ

ジェシー、松村北斗、田中樹、高田翔……演技派ジャニーズJr.の可能性

2016年06月03日 08:41  リアルサウンド

リアルサウンド

 森田剛&三宅健、滝沢秀明、渋谷すばるなど、数々のジャニーズJr.たちが輝いていた1990年代。そんな「ジャニーズJr.黄金期」を彷彿とさせるかのごとく、昨今のジャニーズJr.たちの活躍は目覚ましい。Jr.だけのコンサートや舞台でもチケットの倍率は驚くほど高く、入手困難だ。さらにバラエティ番組やCMなどでも、彼らを目にする機会は多い。そんな中、最近では演技の仕事をし、着実に俳優としてのキャリアを積んでいるJr.メンバーも少なくない。


参考:松本潤主演『99.9』と『リーガルハイ』『HERO』の共通項ーー弁護士と検察の関係をどう描く?


 例えば、9月3日に全国公開される『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』では、ジャニーズJr.のジェシー、松村北斗、田中樹が映画初主演を果たす。ジェシーは、これまでも数多くのテレビドラマや映画に出演してきた。テレビドラマでは『THE QUIZ』(日本テレビ系)で初主演を務め、『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ)、『ぴんとこな』(TBS系)、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(TBS系)などに出演。『劇場版 私立バカレア高校』で銀幕デビューも果たしている、ジャニーズJr.を代表する俳優と言えよう。松村北斗もテレビドラマ『黒の女教師』(TBS系)や『ぴんとこな』などのテレビドラマに出演していたが、今回が久々の演技の仕事。主演は初となる。田中樹も『私立バカレア高校』(日本テレビ系)や『スプラウト』(日本テレビ系)、『金曜ロードSHOW! 特別ドラマ企画 仮面ティーチャー』(日本テレビ系)などジャニーズメンバーたちによるドラマや映画などには出演していたが、彼もまた久々の演技の仕事だ。


 これまで彼ら3人は、先輩たちの脇を固めるポジションで出演することが多かったものの、着実に実績を積んできている。また、彼らが所属するユニット「SixTONES」は人気が高く、デビューしていないにも関わらずオリジナル曲を持つほどだ。演技の経験もしっかりあり、人気があるという点が今回の抜擢に繋がったのだろうか。これまで3人が出演してきたドラマも好評であったが、今回は全国公開という大きな規模の作品だ。ヒットにつながれば一気に知名度が上がり、デビューへ一歩近づけるかもしれない。


 さらに、ジャニーズJr.の演技派メンバーを語る上で、高田翔も欠かせない。『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)にも出演し、ゆるいキャラがお馴染みとなっているが、その演技力は確かなものである。高田は子供の頃劇団四季に所属し、『ライオンキング』のヤングシンバ役をこなしている。ジャニーズ事務所に移籍した後は、2008年に『バッテリー』(NHK系)で準主役を務め、『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2008 「廃屋の螺旋」』(フジテレビ系)では主役に抜擢。その後も順調にドラマや映画出演を果たし、2015年の10月クールからは『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』(読売テレビ系)と『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(関西テレビ系)の2本にレギュラー出演をしつつ、『土曜プレミアム「一千兆円の身代金」』(フジテレビ系)にも出演を果たしている。また、高田の名前を一気にお茶の間に広げたのが、昼ドラ『天国の恋』(フジテレビ系)だろう。『青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~』や『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』の役どころのようにお調子者キャラとはひと味違った“小汚さ”を絶妙に演じ、ラブシーンもこなすなど、役者魂を見せた。この演技の幅広さとスキルは確かなものだ。「第二の生田斗真」との呼び声も高い高田。7月からはミュージカル『グレイト・ギャツビー』への出演も決まっており、順調そのものと言えよう。


 彼ら以外にも、ジャニーズJr.たちは演技の仕事に精力的に取り組んでいる。どうしてもアイドルのイメージが強くなってしまうジャニーズメンバーたちだが、Jr.たちの活躍により、さらにドラマ・映画界における存在感が確かなものへとなっていくのではないだろうか。(高橋梓)