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日本も候補。FIA、欧州中心のWRCカレンダー刷新を検討か

2016年06月02日 22:41  AUTOSPORT web

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2010年に行われたラリー・ジャパン
世界ラリー選手権(WRC)では復帰するものも含め、最大13イベントがカレンダー入りを目指しており、そのなかには日本も含まれている。

 WRCのカレンダー入りを目指してるのは、アブダビ、カナダ、クロアチア、インド、日本、ヨルダン、韓国、マレーシア、ニュージーランド、北アイルランド、ロシア、トルコの13カ国。

 FIA代表のジャン・トッドは、ヨーロッパ中心となっている現在のカレンダーに不満を示しており、「その名の通り、WRCは世界選手権だ。カレンダーもそれを反映したものでなければならない」と、よりグローバルなカレンダーを望んでいる。

 今季のカレンダーでは、14戦中10戦がヨーロッパで行われ、残り4戦はメキシコやアルゼンチン、中国で行われる。

 英AUTOSPORTは、早ければ来シーズンにも新たな開催地が登場するとしており、ある情報筋は「プレッシャーは日を追うごとに高まっており、これらの国々は熱烈なアピールを行っている」と語ったと明かした。

「例えば、現状ではアクロポリスやキプロスのような、本当にタフなイベントはカレンダーに含まれていない。しかし、トルコならば、そういったイベントが開催可能だと提案しているんだ」

 FIAラリーディレクターのヤルモ・マホネンは、こういった要求が頭痛の種になっているとコメントしている。

「我々はマニュファクチャラーと、年14戦以上のイベントを開催しないと約束している。単純に年間のイベント数を増やすことは不可能なんだ」

「しかし、なにもしない訳にもいかない。現状を維持しているだけでは、新たな変化は起こりえないからね」

「60年という長い歴史のあるイベントと、新たな価値を提供するもののバランスを取ることは、とても難しいんだ」


 現在、WRCが議論を進めている13イベントのうち、少なくともヨルダンは王族からの支援も受けているようだ。

 ヨルダンのファイサル・アル-ハッサン王子は「ヨルダンで、モータースポーツという文化はフセイン国王の時代から続く伝統あるものだ」と語る。

「(現国王の)アブドゥッラー2世もモータースポーツに熱心な人物で、我々はこのスポーツを広めるべく活動している」

「残念ながら、現状ヨルダン周辺では紛争や政治的問題が発生している。しかし、我々は、この地域でモータースポーツが成功すると信じているよ」

「WRCがこの国に戻ってくることを熱望している。カレンダー入りするために、プロモーターが何を求めているかを把握したい」 

 しかし、WRCプロモーターは中東地域でラリーを開催するならば、ヨルダンよりもアブダビの方がふさわしいと考えており、ヨルダンのカレンダー入りは難しいとみられている。

 気になる日本での開催に関する情報はないものの、来季トヨタが復帰することもあり、日本でのWRC復活は多くのファンが望んでいるもの。早ければ2017年からというカレンダー刷新に日本が含まれるか、続報を待ちたい。