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準備着々、ル・マン搬入日の様子を世界最速でお届け

2016年06月02日 18:11  AUTOSPORT web

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サルト・サーキット
今年もやってきました、ル・マン24時間レース、決戦の地サルト・サーキットです。世界のどのメディアよりもいち早く現地の様子を皆様にお伝えしたいと思います。ル・マンウィークはまず決勝2週間前に行われるテストデイからスタートですが、それに先駆けて搬入日の様子を。

 搬入日全開のル・マンです。まだまだのどかな雰囲気でピットロードにはどこからかのピットから流れているロックミュージックが聞こえてきます。実にゆるい空気が漂っていますがこの後わたくし衝撃的な発見をし爆笑しました。それは後ほど。

 まずは公道区間の設営風景から見ていきましょう。ここはユノディエール、ミシュランシケイン手前 300メートル地点です。オジサン達がブレーキング用の300メートル看板を設置中です。適当に設置していると思いきやちゃんとガードレールにマーキングがありますね。

 こちらはミシュランシケイン反対側です。レースが無い時どこまでガードレールが設置されているのかは知りませんが3人で一生懸命組み立てていました。手作り感満載ですが、もしかするとこれぐらいの方がクラッシュが発生してガードレールを破損した時に修理、交換がしやすいのかもしれません。

 カメラを向けると笑顔です。お仕事中有難うございました。

 ちなみに、ガードレールの支柱はこんな感じで埋まっています。深さ1メートルぐらいでしょうか? 最後に木のくさびを打ち込んで固定します。

 続いては今年新たにアルナージュの一般道に作られたラウンドアバウトです。よく見るとチェッカーフラッグ模様になっていますね。写真の右がインディアナポリス、左がアルナージュです。これを新たに設置した事によってアルナージュのランオフエリアが常設的なものになり、より安全にかつスピーディーに運営が出来るようになっているような気がします。以前は多量の土砂で暫定のバリアを造っていて撤去が大変だったと思いますので。

 この場所は左手前がインディアナポリス、右がアルナージュです。走行ラインには全く影響ないでしょう。

 ポルシェコーナーも見ておきましょう。これも新たに今年から設置されたバリアです。“SAFERバリア”と呼ばれるものですが詳しくはAUTOSPORTwebを読んでもらうとして、この壁、かなり丈夫そうです。車がぶつかると内側に変形して衝撃を吸収する構造と思われますがちょっと心配になります。ただこれが役にたつ事が無いように願いたいです。

 サーキットに戻りましょう。最終コーナー側から見ていきます。まずは表彰台ですが、まだまだ絶賛設営中です。

 今年はル・マンのみ参戦するポルシェ・モータースポーツの911 RSR (2016) が放置されています。我らが“マコちゃん”ことフレデリック・マコヴィッキさんも92号車で走ります。

 こちらはアストンマーチンのピット前ですが今年もル・マン限定カラーリングがあるようですね。

 こちらはハリウッドスター、ジャッキー・チェンがスポンサードする35号車 BAXI DC RACING ALPINE 。クルマにはジャッキー・チェンのロゴマークが入ります。ル・マンにやって来るという噂もありますが果たして? 実物のジャッキー・チェン、見てみたいですね。

 さてこちらは何だと思いますか? 実はサルトサーキットはピットビルの地下部分にガソリンタンクが設置されていてチームは各ピットに設置されている給油機からタンクにガソリンを給油します。地下部分のタンクの容量がどれくらいかは聞けませんでしたが、何回も給油を必要とする24時間レースを行うサーキットならではの設備ですね。

 ですので各ピットの前のサインガードには給油用のリグが埋設されています。

 こちらが設営前のピットです。広さは鈴鹿ぐらいでしょうか。右端の赤いのが給油機です。

 ではP1のワークスチームを見ていきましょう。ポルシェはもう準備万端の様子。明日車検が朝一番からという事もあると思いますがまったく搬入日な感じはありません。

 一方こちらはアウディ陣営。搬入感満載ですが耐久スペシャリスト“ヨースト”ですから大丈夫でしょう。

 トヨタ陣営はというとピット内の設営はほぼ終わり、後はピット前の照明やタンクの設置といったところでしょうか。ちなみに今年からTOYOTA GAZOO RACINGになったトヨタハイブリッドですがトランスポーターもTOYOTA GAZOO RACING カラーになっています。日本では見る事が出来ないので珍しいかもしれませんね。

 おまけに、前戦スパで総合3位に入り意気揚々のレベリオン・レーシング。すでに搬入も終わりメカニックの皆様、黙々と整備をしていました。気合いはいっていますね。

 今年ピットが増設されて出走台数が5台増え60台になったル・マン24時間。車検場兼車両保管場所だった場所にピットを増設した為(地面が黒い部分)決勝後の車輌保管の場所が変わると思われます。

 さて話は最初に戻ります、が、皆様これ覚えてます? なんと去年のニッサンチームのバナーがそのままです。思わず立ち尽くして爆笑ですよ。どんだけ放置なんでしょうか? あぁ、あのクルマ面白かったな、なんて感慨に浸っちゃいましたよ。このバナーがいつまで残っているのか注目していきたいと思います。

 そんなこんなで搬入日も終了し宿に帰ってパスの補強も終わりいよいよ明日からは車検がスタートします。3メーカーがル・マン仕様の空力で一緒に走るのは初めてになります。果たして3メーカーのタイム差は? BSフジの番組で髪形を変えると公言した小林可夢偉さんのニューヘアスタイルは? 接戦が予想される今年のル・マン24時間レース。まずはそのタイム、そして可夢偉さんの髪形に注目したいと思います。