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“危機”のフェラーリ「カナダで生まれ変わる」。レッドブルをライバルとは認めず

2016年06月02日 08:41  AUTOSPORT web

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2016年モナコGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
モナコで不本意な結果に終わったフェラーリが、カナダに向けて改善を急いでいる。チーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、課題を抱えていることは認めているものの、今やレッドブル・レーシングより序列が下であるとは考えていない。

 フェラーリはモナコでセバスチャン・ベッテルが4番グリッドから4位、キミ・ライコネンは11番グリッドからリタイアと、全く優勝争いに絡むことができなかった。

 一部イタリアメディアはフェラーリの現状を“危機”と表現しているが、アリバベーネは、早々に挽回を果たすために努力していると語った。

「カナダに向けて開発を急いでいる。別のフェラーリをご覧いただけるだろう」とアリバベーネが述べたとSpeed Weekが伝えた。

 カナダでパワーユニットをアップグレードするといううわさもあるが、アリバベーネは根本的な問題はタイヤをうまく使いこなせないことだと考えている。

 モナコで肝心な予選Q3でベッテルのタイムが伸びなかったのは「タイヤの挙動に関係があると説明できる」とアリバベーネは述べている。

 アリバベーネは、ベッテルがQ3でQ2のタイムを更新できなかったことは「不合理」だとして、「シャシーとタイヤとの微妙な相互関係について、温度、内圧を含め、何が起きたのかを詳細に分析する必要がある」と語った。

 フェラーリはモナコで予選、決勝共にメルセデスばかりかレッドブルにも敗れている。フェラーリは真のスピードの面でレッドブルより劣っていたという指摘に対してアリバベーネは、「もし本当にレッドブルがフェラーリにとって頭痛の種なら、私は家に帰るね」と笑い飛ばしている。