スズキは、2017年に向けてサテライトチームの創設を検討しているようだ。
スズキはMotoGPクラスでファクトリーチームのみに集中してきたが、来季はチームの増設に着手するという。
MotoGPクラスでは現在、ドゥカティが6台、ホンダが3台、ヤマハが2台のマシンをサテライトチームへ供給している。
スズキは、カル・クラッチローが所属するLCRとの結びつきが強く、そこに2015年のMoto2チャンピオン、ヨハン・ザルコを起用するという噂が報じられている。ザルコは来月、日本のツインリンクもてぎでテストを行う予定だ。
スズキのチームマネージャー、ダビデ・ブリビオは次のようにコメントしている。
「スズキはグリッド上に自分達のマシンをもっと並べたいと思っている。サテライトマシンの導入は我々が望んでいる事だが、それが来年に間に合うかどうかはわからない。おそらく難しい話になると思うが、実現に向けて我々は動いている。今は(実現が)可能か不可能なのかを明言する事も難しい状況だ」
ブリビオは、チーム創設の決断には差し迫った締め切りはないと述べており、「サマーブレイク前のドイツGPがキーポイントとなる」と続けた。
「期限は存在しないが、パートナーを探す時間があるのなら、適切な時間内に答えを出す必要がある。おそらく来月、遅くとも再来月には決断しなければならない」
■イアンノーネのチームメイトは誰に
また、スズキはサテライトチーム創設の前に、ふたり目のファクトリーライダーを決める必要がある。
イタリアGP前に、アンドレア・イアンノーネがヤマハへ移籍するマーベリック・ビニャーレスの後任として2017年にスズキへ加入することが決まった。ふたり目のライダーには、現在チームに所属するアレイシ・エスパロガロとMoto2ライダーのアレックス・リンスが候補に挙がっている。
「マーベリックが去ると分かってからそれほど時間は経っていないが、イアンノーネに他のチームが近づいていたため、我々は契約に向けて迅速に動かなくてはならなかった。今は次のライダーとの契約に向けて動いている。アレイシのマネージャーとは交渉中だ。おそらく、次回の交渉で決まると思うよ」