2016年5月31日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部
マーティン・トゥルーエクス・Jr.が歴史的な圧勝!
トヨタ勢5人目の“チェイス”入り
聖地シャーロットでシリーズ最長の600マイルレースが行われ、マーティン・トゥルーエクス・Jr.がNASCARの歴史に残る圧倒的な強さを見せ今季初勝利。トヨタ勢として5人目の“チェイス”入りをほぼ確実なものとした。エクスフィニティ・シリーズではスポット参戦のデニー・ハムリンがファイナルラップの劇的な逆転で勝利。トヨタにとってのNASCAR通算350勝目を飾った。
5月29日(日)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第13戦「Coca-Cola 600」が開催された。
NASCARの関係企業やチームの本拠地などの多くが位置し、NASCARの聖地のひとつであるシャーロット。先週オールスター戦が行われたコースで、今週はシリーズ最長の600マイル(960km)レースが行われた。
秋にも“チェイス”の一戦として500マイルレースが行われるシャーロットで、トヨタは過去3勝。昨年、カール・エドワーズが600マイルを走り切ったレースでのトヨタにとっての初勝利をもたらした。
前々戦のカンザスで今季3勝目を挙げたカイル・ブッシュは、現在シリーズが行われているコースでここシャーロットと次戦のポコノのみが未勝利。今季中の全コース制覇なるかにも注目が集まっている。
翌月曜日がアメリカの祝日「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)」ということもあり、多くのチームがアメリカ国旗などをモチーフとしたスペシャルカラーリングの車両でレースに臨んだ。
26日(木)に行われた予選でマーティン・トゥルーエクス・Jr.が今季初のポールポジションを獲得。29日(日)午後6時12分に1.5マイルオーバルを400周して競われる決勝レースのスタートが切られると、ポールポジションのトゥルーエクス・Jr.が序盤から快調に後続を引き離し、独走でレースを支配した。
レース中数回行われたグリーンフラッグ中のピットストップで何度か首位を譲ったものの、トゥルーエクス・Jr.はすぐに首位を奪還し再び独走。
終盤、残り55周での再スタートが切られると、直後には首位争いを繰り広げたものの、まもなくトゥルーエクス・Jr.が抜けだし、大差でトップチェッカー。トゥルーエクス・Jr.が今季初勝利を飾った。
今大会、トゥルーエクス・Jr.は全400周中392周、588マイルにわたってトップ走行という圧倒的な強さを見せた。これは1967年に記録された335周を大きく上回り、シャーロットでの1レース中最多リードラップ記録、そしてNASCAR史上における1レース中最長リードラップ距離を更新。また、レース時間3時間44分、平均時速160.644マイル(約260km/h)はいずれも伝統あるシャーロットでの600マイルレースにおける最短/最速の新記録。
今季開幕戦のデイトナでは史上最小差の2位、第7戦テキサスや前戦ドーバーでもレースを支配し、勝てる速さを見せながらも不運なアクシデントなどで勝利を逃してきたトゥルーエクス・Jr.にとって、待望の勝利となった。
この勝利により、トゥルーエクス・Jr.は“チェイス”入りをほぼ確定。トヨタ勢で5人目の“チェイス”入りを決めた。
レースを通して上位を争ったハムリンが4位、ケンゼスが7位。シャーロット初制覇を目指したカイル・ブッシュは10位走行中の392周目に右前タイヤのバーストに見舞われ、33位に終わった。
トヨタはNASCARナショナルシリーズ(トップ3カテゴリー)で、5月6日(金)のトラック・シリーズ第4戦以来、オールスターを除くシリーズ戦で8連勝と好調な戦いを続けている。
次戦第14戦は6月5日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われる。
ドライバー マーティン・トゥルーエクス・Jr.:
「最高の気分だ。コカコーラ600での勝利は誰もが望むものだ。感激で何と言っていいかわからず、無線を外して数分考えなければならなかった。我々の“トヨタ カムリ”は本当に速かったが、終盤はコーションが出ず走り続けられることを祈っていた。チームを本当に誇りに思う。私を信じ、支え続けてチャンスを与えてくれた特別な仲間だ。これからもこのチームと共に戦い続ける。ここ数年、心配しながら応援し続けてくれた多くのファンにも感謝したい」