トップへ

ザウバー代表、チームメイト同士の接触にお説教「ドライバーふたりとも悪い」

2016年05月31日 08:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

写真
ザウバーのチーム代表、モニシャ・カルテンボーンは、モナコGPで起きたチームのドライバー同士の接触について「あってはならないこと」であり、ふたりのドライバー双方が責を負うべきだと述べた。

 フェリペ・ナッセはマーカス・エリクソンにポジションを譲れという指示に、すぐ従わず、エリクソンがラスカスで追い越しを試みたところ、両者が接触。どちらもマシンにダメージを受けて、最終的には2台ともリタイアを余儀なくされた。

 この一件はスチュワードによる審議の対象になり、エリクソンにカナダGPでの3グリッド降格と、ペナルティポイント2点の付与という裁定が下っている。

 レース終了後、カルテンボーンは、まずそれぞれのドライバーと個別に話したあと、さらに一緒に話し合いもしており、すでに問題は終結したと考えている。

「双方に良くない点がありました。率直に言えば、これは彼らが満足するかどうかの問題ではありません。私たちはチームであり、全員がそれぞれの責任を理解しています。大事なのはチームです。ポイントを獲得し、良いパフォーマンスを見せるために、チームでは多くの人が一所懸命に仕事をしています。ふたりの若者(ドライバー)は自分たちの担う責任を知るべきで、いまは十分に理解していると思います」



 ナッセは、チームオーダーが守られなかった事例は初めてのことではなく、昨年エリクソンは2度にわたって指示に従わなかったと指摘している。

 カルテンボーンは、過去についてはコメントしなかったが、彼らにはチーム内での役割について、しっかり理解してもらったと言い、今後チームオーダーの無視が繰り返されることはないとの自信を示した。

「その件について3人で話をして、何が問題であるかを明確にしました。もう同じようなことは起きないはずです。これは、くやしいとか残念とかではなく、単純にあってはならないことです。彼らに、もう一度同じことを言う必要はないと思います」

「何が重要かをはっきりと説明しました。誰も彼らが親友同士になることを期待してはいません。コース上での最大の敵はチームメイトだと公言するドライバーもいますし、それは確かにそうなのですが、ドライバーにはチームに対する責任というものがあります。彼らには、その点を再認識してもらいました」

 エリクソンによれば、ナッセは接触の7~8周前から、ずっとポジションを譲るよう指示されていたという。次回チームオーダーが出されたときには、ドライバーがただちに指示に従うことを期待するかとの質問に、カルテンボーンは「ええ、そうあってほしいですね」と答えている。