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SUNOCO TEAM LEMANS スーパーフォーミュラ第2戦岡山 レースレポート

2016年05月30日 22:01  AUTOSPORT web

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2016スーパーフォーミュラ第2戦岡山 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)
SUNOCO TEAM LEMANS
2016年SUPER FORMULA シリーズ
第2戦(岡山国際サーキット)レースレポート

SUNOCO TEAM LEMANS参戦体制

#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ドライバー:ナレイン・カーティケヤン
出身地:インド
生年月日:1977年1月14日
身長:168cm
体重:65kg
血液型:RH+A

エントラント代表:土沼広芳
監督:山田健二
チーフエンジニア:田中耕太郎
チーフメカニック:小倉啓悟

#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ドライバー:小林可夢偉
出身地:兵庫県
生年月日:1986年9月13日
身長:170cm
体重:63kg
血液型:RH+AB

エントラント代表:土沼広芳
監督:山田健二
チーフエンジニア:山田健二
チーフメカニック:寺尾由貴

予選(5月28日)
天気:曇り/コース状況:ドライ
気温:22度(予選開始時)
路面温度:26度(予選開始時)
予選開始:14時10分

 鈴鹿での開幕戦から約1カ月のインターバルを挟み、「2016 全日本スーパーフォーミュラ選手権」は第2戦を迎えた。舞台は岡山国際サーキット。90年代にはF1を開催した実績もある、低中速コーナーを中心としたテクニカルコースだ。スーパーフォーミュラのシリーズ戦は昨年が久々の開催だったが、そこで小林可夢偉は2位表彰台に立つ活躍を見せている。

 兵庫県出身の小林にとっては準地元といえるサーキットでもあり、今年は初優勝に期待がかかるところだ。小林とナレイン・カーティケヤンの新コンビで臨む2戦目、チームも一丸の姿勢で彼らの走りをバックアップする。レースでのオーバーテイクが難しい面もあるコースだけに、まずは予選で可能な限り前のグリッドを獲りたい。

#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ナレイン・カーティケヤン選手
予選結果:14位(予選Q2ベストタイム:1分14秒575)
予選日朝のフリー走行、カーティケヤンは一時的にトップタイムを記録する場面もあるなど、存在感を示す滑り出し。フリー走行では各車のタイヤの状態が異なるため、単純比較はできないが、トヨタ勢2番手でセッションを終える。予選Q1では1分14秒927で11位。しかしQ2では1分14秒575へとタイムを詰めるも、順位的に14位へと下がってしまった。

#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
小林可夢偉選手
予選結果:17位(予選Q1ベストタイム:1分15秒519)
小林は朝のフリー走行でリヤが流れてスピン、コースアウトしてしまったが、マシンに大きなダメージはなかった。迎えた予選Q1ではタイヤをしっかり発動させることに苦慮する展開となり、1分15秒519というベストタイムに甘んじる。他車のアクシデントによる影響を受ける場面もあったとはいえ、まさかの17位。参戦2年目で初のQ1落ちとなった。

決勝(5月29日)
天気:雨/コース状況:ウエット
気温:19度(レース開始前)
路面温度:21度(レース開始前)
決勝レーススタート:15時00分
決勝レース予定周回数:68周

#7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
ナレイン・カーティケヤン選手
決勝結果:16位(所要時間:22分27秒543、ベストラップ:2分26秒149)
予選日から雨がパラつくことは時折あった岡山国際サーキットの空模様だが、決勝日は午後に本格的な雨も予想される状況。カーティケヤンはこの日も朝のフリー走行では一時トップタイムを刻むなどして、最終的にセッション2番手タイム。ただ、このセッションでは残念ながらコースアウトによってマシンを止めてしまっている。でも、大きなダメージはない。
昼頃からは雨が降り続くこととなり、レース直前の8分間のフリー走行には皆がレインタイヤで臨むこととなった。ここでもカーティケヤンはコースアウトしてストップ、セーフティカー先導スタートの決勝には最後尾からの出走に。他の数台と同様、隊列走行中に給油して競争開始後の展開に備えたが、レースは実質8周で終了。最終順位は16位だった。

#8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14
小林可夢偉選手
決勝結果:18位(所要時間:22分32秒335、ベストラップ:2分10秒960)
朝のフリー走行、小林は3番手タイム。決勝には他チームにグリッドダウンがあったため、16番グリッドから出走する。前日の予選後、小林は雨での決勝追い上げに自信を見せていた。しかし、トラブルが彼を襲うことになってしまう。症状としてはステアリングを切ると一時的に電源が落ちて、システム的にギヤ等も操作できなくなる、というもの。

セーフティカー先導走行中という状況を利して、ピットインしてステアリング交換するなどの処置が何度か施された。レースは9周目を走っている段階で赤旗中断となり、走行全車がグリッド上に静止。配線に起因する小林車のトラブルは、この時点で解決を見た。だがレースは再開されることなく、一度も競争状態を経ずに決着。小林の最終順位は18位に。

ナレイン・カーティケヤン選手のコメント
予選日のユーズドタイヤでのペースはわるくなかったのですが、ニュータイヤで思ったほどの速さが得られませんでした。これはチームメイトの可夢偉サンとも共通する、現状の我々の課題といえるのかもしれません。今日の決勝の雨の状況では、安全を考慮してあそこで赤旗を出してレースを止めたオーガナイザーの判断は正しいと思います。開幕2戦は厳しいレースが続いてしまいましたが、次の富士では予選パフォーマンスを上げたいですね。ベストを尽くします。

小林可夢偉選手のコメント
レース直前の8分間の走行ではトラブルは出ていなかったんですが、レースがスタートしてから出てしまいました。雨でのマシンの感触自体には問題なかったですし、雨を願ってはいましたが、ちょっと願いが効き過ぎてしまったようです。来ていただいたファンの方々には申し訳ないですけど、自然相手のことなので、レースを戦える天候でなかったことはご理解いただければ、と思います。富士に向けてはマシンづくりの方向性を変えて、気持ちも切りかえていきます。

山田健二監督のコメント
予選から小林のマシンがタイヤのウォームアップに多くの周回数を必要とする状況に陥ってしまったわけですが、これについてはファクトリーにもちかえって、これからしっかり原因究明をして次戦以降に備えていきます。レースは雨によって実質的にコース上で戦うことなく終わってしまい、ファンのみなさんには残念だったと思います。ただ、レースで上位入賞者に与えられるポイントが半分になったことは、我々としてはシリーズの戦いを考えた場合にダメージが最小限になったという考え方もできるところです。ネバーギブアップの精神で、富士では優勝を狙っていきます。

シリーズランキング
ナレイン・カーティケヤン:ー位/0ポイント
小林可夢偉:ー位/0ポイント
チーム(#7+#8):ー位/0ポイント