2016年F1モナコ決勝で、フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは6位、セルジオ・ペレスは3位だった。
■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=6位
挽回してある程度のポイントを稼いだとはいえ、僕にとっては少々残念なレースだった。最初のピットストップのタイミングが悪かったと思う。それでトラックポジションを失い、ちょうどコースが混んでいるところへ出てしまったからだ。
結局、それからずっとトラフィックから抜け出せず、僕のレースはその時点で損なわれた。今日はポディウムに上がれるだけのペースはあっただけに本当に悔しい。だが、それもまたレースであり、特にモナコでは良くあることだ。
それでも最終ラップの最後のコーナーで、何とか(ニコ・)ロズベルグを抜くことができた。タイヤはすり減っていたし、ちょうど小雨が降り始めたところで、クルマを真っ直ぐに走らせるだけでも容易ではなかったけどね。僕の方が最終コーナーの立ち上がりが良くて、フィニッシュラインでの差はちょうどクルマ1台分くらいだったと思う。
でも、総じて言えば、やはり僕としては大きなチャンスを逃したと感じている。クルマはドンピシャに決まっていて、自信を持ってドライブできたし、フィーリングも良かったけど、それを結果につなげないと意味がない。
セルジオ・ペレス 決勝=3位
モナコでポディウムに上がるのは、本当に特別なことだ。特に今日はコンディションがひどく難しかったことを考えると、僕の生涯のベストレースのひとつだね。
とにかく一瞬も気が抜けず、いつミスをしてもおかしくない状況だった。僕のレースのカギとなったのは戦略で、その点で今日の僕らは完璧な仕事をした。
最初の難しい判断は、インターミディエイトに履き替えるタイミングの見極めだった。僕らはできるだけ交換を遅らせることにして、チームからはピットに入るタイミングは任せると言われていた。結果としてこの戦略が正解だった。チームメイトを含めて、何台かの前に出ることができたからね。
そして、もうひとつの重要なポイントになったのがスリックへの交換だ。僕はロズベルグや(・セバスチャン)ベッテルより1周早くピットに入り、ここでも彼らの前でコースに戻れた。その後はソフトタイヤがとても良く機能してくれた。ていねいに扱って最後までもたせる必要があるのはわかっていたが、フィニッシュまでずっと背後のベッテルからのプレッシャーがあったから、タイヤをいたわるのも簡単ではなかったよ。
チームの全員が、この成績に値する仕事をしてくれた。そして、このポディウムフィニッシュを特にビジェイ・マリヤに捧げたい。