2016年F1モナコGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは優勝を獲得した。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
44勝目を挙げるのに、これほどふさわしい場所はないんじゃないかな。モナコで勝ったのは8年ぶりなんだ!
特別な一日だ。記憶にある限り、最もきついレースのひとつだよ。ミスを一切せずに走り続けた。そしてトップに立ったなんて信じられない。このへんは毎日歩いて、ここで勝った偉大なドライバーたちに思いを馳せる。ファンジオ、モス、ヒル、そしてセナ。僕の名前がまたこのリストに加わるなんて本当に素晴らしい気分だ。
戦略上の決断において大きく貢献できるなんて、めったにないことだ。チームが最初にピットに入るよう求めてきた時、路面が乾きつつあるけど、タイヤの感触がすごくいいと思った。そのことを話したら、ステイアウトするよう指示された。それがものすごくうまくいったんだ。
タイヤに気をつけながら走り、インターミディエイトで走り始めたドライバーたちのタイムを見て、自分もペースを上げた。彼らと同レベルのタイムで走れたから、「路面が乾くまでこのままいけるな」と思った。
その時期はすごくトリッキだった。最初のふたつのセクターがほとんど乾いていたからね。スリックに換えてコースに戻ると、路面が氷のようだった。接戦だったから、かなりプッシュしなければならなかったので、きつかった。
彼(ダニエル・リカルド)のピットストップが失敗していなければ、僕は前には出られなかっただろう。でもこういうことは理由があって起こるものだ。今日僕は44勝目を挙げる運命だったんだ。