マツコ・デラックスが、女性看護師たちに「恋愛しなさい」とハッパをかけていた。番組は5月21日の「マツコ会議」(日本テレビ系)。
看護師といえば、男性が結婚したい女性の職業ナンバーワンだといわれている。しかし、実際には適齢期の女性看護師の未婚率は他より高く、「仕事がハードで恋愛する暇がない」「出会いがない」「収入があるため焦らない」などの理由で恋愛や結婚をしていない看護師が多いという。(文:みゆくらけん)
「ラクをすると、人間は不幸になるの!」と叱咤
番組はそんな看護師たちの実態に迫るため、ある大病院の女子寮を取材した。最初の部屋にいた3人は、全員「彼氏がいない」24歳、26歳、28歳。すき焼きを和気あいあいと囲む様子は楽しそうだが、マツコは「休みの日に女子会」を若干心配する。
「その状態をね、10年20年続けていいのかって。あのね、アタシ今16年も付き合っている人がいないのよ。16年もそんな感じだとね、自分がオカマなんだか男なんだか女なんだかも、どうでもよくなってくるのよ」
マツコがそういうと、まだ一度も彼氏ができたことがないという26歳の看護師が、まさかの「ちょっとわかる!」と反応。恋愛しなさすぎて、もはや自分の性別がわからなくなってくる末期症状か。
共感されてしまったマツコは慌てて「26歳でそれはダメよ! まだ夢や希望を捨てちゃダメよ」と注意。とにかく家から出て、出会いを求めに行くべきだと促した。
「そこで3人ですき焼き食ってたら、それ以上は何も起きないんだぞ! 分かるよ、疲れてるときは余計なこと考えないで、気心知れた人といるのが一番ラクよ。でもね、ラクをすると、人間は不幸になるの!」
「大人のカッコイイ系男性は、95%若い女に行く」と警告
続いて訪れた部屋にいた30歳女性は、救急担当の看護師。部屋の中にルームランナーを設置してまでダイエットに励む彼女に、マツコは我慢できず「やめなよぉ、大変な仕事してるのに…」と声をかけた。
結婚願望を尋ねられて「もうちょっと経ったらしたい」という余裕シャクシャクの彼女に、「30歳で焦りナシが一番危険」とマツコ。どうにかお尻を叩こうと、こんなデータを突き付けた。
「あのね、35歳まで独身未婚だった女性が、その後結婚できる確率、2~3%っていわれてるの。そんなに確率低いのよ。だからね、『クソつまんねなこの男!』って思っても、相席屋(出会い居酒屋)に通った方がいいの」
おせっかいな地獄のデータを知らされ、「やばい~」と反応する女性。マツコはさらに、女性がタイプだという高橋克典系男性について「一番行っちゃいけないとこ行ってるのよ。大人のカッコイイ系男性は、95%若い女に行く」と警告し、追い討ちをかけていた。
出会える環境を整えることが福利厚生になるかも
マツコがここまで彼女たちに「出会いを求めよ、恋愛せよ」とするにはワケがある。彼女たちの仕事をリスペクトするマツコは、彼女たちが仕事の犠牲となって結婚できなくなることを本気で心配しているのだ。
「看護師さんは大変よ、すごいもん。ずっとみんな小走りで一日中立ち仕事だし」
母のような眼差しで「あなたたちに幸せになってほしいの」というマツコ。スタッフが笑っても「笑ってられないよ。全部笑いごとにするんじゃない! 深刻な事態なのよ!」と訴え、次のように続けた。
「ちゃんと出会える環境を整えてあげるっていうのも、これからの看護師さんに対する福利厚生の一環になるかもしれないわね。男が多い会社の独身寮と一緒のマンションにしちゃうとかね」
仕事はハードで、出会いは少ない。そういえば、看護師の仕事は「白衣の天使」ではなく「白衣の戦士」だと誰かがいっていたなァ。
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