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SF第2戦岡山決勝、雨で8周終了。石浦宏明が今季初優勝

2016年05月29日 17:21  AUTOSPORT web

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大雨のため8周で終了となったSF第2戦岡山。PPの石浦宏明が今季初優勝を飾った
全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦は、大雨の中でセーフティカーランによるスタートが切られたものの、雨脚が強まったことから赤旗中断。天候の回復が見込めないことから、そのままレースは終了となった。

 午前中は曇り空でフリー走行が行われた岡山国際サーキットだが、併催されている全日本F3選手権の決勝レースが行われたころから雨が降りはじめ、スーパーフォーミュラの決勝レース前ウォームアップ走行はフルウェットコンディションで行われた。

 スタート進行時も雨脚が弱まる気配はなく、レースはセーフティカーランでスタートすることに。なお、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)はウォームアップ走行の際にスピンを喫してグリッドに間に合わなかった関係で最後尾からのスタートとなった。

 スターティンググリッド順で周回が進んでいくかに思われたが、2周目に小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)がピットイン。ステアリングを交換しすぐにピットを後にした。また、3周目を終えるところでストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)もピットイン。こちらは無給油走行を狙って給油を行うスプラッシュ&ゴーですぐにピットアウトし、可夢偉の後ろに入る。

 その後も、4周目を終えるところで関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、小暮卓史(DRAGO CORSE)、カーティケヤンが、5周目を終えるところで中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が同様にスプラッシュ&ゴーを行い、セーフティカーランの隊列の後ろへと付いた。

 雨脚がさらに強まっていく中、6周目のダブルヘアピンに差し掛かるところで2番手を走っていたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がマシンをストップさせた。駆動系のトラブルが発生したようで、これで戦列から離れることに。塚越広大(REAL RACING)が2番手に繰り上がり、3番手にはチームメイトの伊沢拓也(REAL RACING)がついた。

 その後もさらに雨はひどくなり、8周目を終了した時点で赤旗中断。天気の回復も見込めないことから、午後4時5分にレース終了が発表された。規定周回数は満たしていないものの、レースは成立しているため優勝は石浦、2位に塚越広大(REAL RACING)、3位に伊沢拓也(REAL RACING)が入る形となった。

 レース終了後はファンへのサービスとして急きょピットロード、本コースを開放。小林可夢偉や中嶋一貴などのドライバーたちもピットで急きょサイン会を開くなど、大雨の中、最後までサーキットに残ったファンと触れあう機会を作り、多くのファンが訪れた。