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大河ドラマ『真田丸』女性陣の話し言葉が現代語の理由とは

2016年05月29日 12:50  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

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もうすぐ折り返しの大河ドラマ『真田丸』。もっと楽しむための見どころを、屋敷陽太郎チーフプロデューサーに聞いてみた。 【女性陣の話し言葉が現代語なのはなぜ?】 「堺(雅人)さんはほぼ毎日、現場にいますが、台本を読んでいるのを見たことがありません。人が見ていないところでの努力はすごいです」 女性陣の話し言葉が現代語で“大河っぽくない”と言われもしたが、それが斬新とも評価され、注目を集めている『真田丸』。 「きり(長澤まさみ)の言葉の語尾が現代語と言われましたが、当時どんな言葉で話していたかはわかっていないんです。歴史の研究者も、語尾を批判考証しようにも、記録がないからできないと(笑)」 一般的に正解だと思われている“~で候”などの言葉遣いは、昭和に時代劇が作られたときに創作されたものだという。 「歴史というものは、決まりきった描かれ方だけじゃないんです。僕が子どものときに大河ドラマで歴史に興味を持ったように、『真田丸』で興味を持つ子どもたちが増えたらうれしいです」 【昌幸の収録は“大博打の始まり”!?】 「信繁の父・昌幸としてドラマを牽引していただいた草刈さん、ご自分でもお話ししていますが、実はセリフ覚えがそんなに得意じゃないんです。でも、大河の撮影はセットが固まると、そのセットのシーンを撮りためるわけです。昨年の11月くらいに4日続けて朝から晩まで昌幸の撮影ということがありまして(笑)。 朝ドラのヒロインのような大変な撮影を乗り越えられたとき、スタッフ、共演者みんなで拍手。ご自身は両手を高々と上げて、ガッツポーズをされていました(笑)」 【竹内結子は茶々そのまま!?】 「大坂編の“台風の目”になっている茶々は、今でいえばセレブ中のセレブ。少し前まで、きりが“うざい”と言われていましたが、茶々がわがまま放題で人を不幸にしても気にしない姿を見ていると、みなさん、きりに親近感を持ったみたいです(笑)。 それでも茶々が嫌われないのは本物のお姫さまだから! 演じている竹内(結子)さんの天真爛漫な雰囲気が茶々に出ているのでしょう。現場でもみんなメロメロになっています(笑)」 【“ナレ死”のおかげで出演決定?】 『清須会議』や『山崎の合戦』といった“歴史の大舞台”がナレーションだけですまされる“ナレ死”も話題になっている。 「今回は信繁(堺)の目線で物語を描いているので、それ以外の場所で起こったことは、“ナレ死”になってしまうんです。 信長の出番も1話と4話で、撮影も2日間ほど。それでも撮影がめちゃくちゃ押してしまって(笑)。もし本能寺の変で信長が死ぬシーンを撮ることになっていたら、吉田鋼太郎さんのスケジュールが合わなくて、キャスティングできませんでした」 【刑部が頭巾をかぶらない!?】 「大谷刑部(吉継)は病気に侵され、頭巾で顔を隠している姿が一般のイメージですが、実際はどうだったのかは諸説あるんです」 過去の大河で、津田寛治や村上新悟(今作では直江兼続)といったイケメンたちが演じてきたが、もったいないことにほとんど目だけしか出していなかった。片岡愛之助も、やがて甘いマスクを隠すことになる? 「発病してからは頭巾をどの程度にしようかと考証中ですが、何もかぶらない時代のほうが長いことは確かです」