トップへ

SF決勝前フリーはトヨタ勢が上位独占。予選で苦戦のTeam LeMans躍進

2016年05月29日 10:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2016スーパーフォーミュラ第2戦岡山 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦岡山は29日、決勝日朝のフリー走行が行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)がトップタイムをマークした。

 午後には雨予報が出ている岡山だが、フリー走行が行われた朝は穏やかな薄曇りといった空模様。気温21度、路面温度24度のドライコンディションでセッションはスタートした。

 セッション開始5分前には各車はピット出口で列を作り、シグナルがグリーンになると一斉にコースイン。新品タイヤのスクラブのためか、アウトラップでピットに戻ってくるマシンも多く見られた。半数ほどのチームが序盤にピット作業のシミュレーションを行うなか、前日の予選で6番手、7番手だった山本尚貴(TEAM 無限)や国本雄資(P.MU/CERUMO·INGING)らは積極的に周回数を重ねていった。

 序盤でモニター上位に名を連ねたのは伊沢拓也、塚越広大のREAL RACINGの2台。また、ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)も早々に1分18秒台に入ってトップにつける。ところがセッション開始から10分後、そのカーティケヤンが1分16秒323で自己ベストを更新した直後にアトウッドコーナーでコースオフ。大きなクラッシュには至らなかったが、マシン回収のためにセッションは赤旗中断となった。なおカーティケヤンのマシンはクラッシュパッドに軽くヒットしたのかリヤウイングに小さなダメージを受けている模様だ。

 9時17分にセッションは再開。再開前のトップ6はカーティケヤン、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、石浦、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)だったが、ここで関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)もタイムを伸ばし、カーティケヤンに続く2番手に上がってきた。

 ポールシッターの石浦は、セッション終盤にペースアップ。1分16秒256でトップタイムをマークすると、その後も安定したラップを重ね、レースに向けて万全な様子を見せた。その後はアクシデントなくセッションが進み、石浦がトップタイムのままチェッカー。2番手には途中でストップしたカーティケヤンがつけている。

 前日の予選でまさかのQ1敗退となった可夢偉がチームメイトに続く3番手。以下、ロッテラー、オリベイラ、関口というトップ6で、チーム単位でみるとSUNOCO TEAM LEMANS、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの好調ぶりが目立つ格好となった。予選3番手の塚越は最終的には10番手タイム、予選でギヤトラブルのあったストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は13番手タイムとなっている。

 68周で争われる注目の決勝は、このあと15時から行われる。