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SBK第7戦ドニントン決勝第1レース、トム・サイクスがホームレースで今シーズン3勝目

2016年05月29日 01:01  AUTOSPORT web

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SBK第7戦ドニントンラウンド 決勝レース1 トム・サイクスが今季3勝目
SBK(スーパーバイク世界選手権)第7戦ドニントンラウンドは、イギリスのドニントンパークで決勝第1レースを行ない、トム・サイクス(カワサキレーシングチーム)が優勝した。

 レースは2番グリッドのチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が好スタートでリード、サイクス、ダビデ・ジュリアーノ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(カワサキレーシングチーム)が追う展開となる。

 2周目の最終コーナーでレイがラインを外したことでやや遅れ、トップ争いはデイビス、ジュリアーノのドゥカティのチームメイト同士のバトルとなり、この時点でサイクスは単独4番手につけていた。

 レースをリードしていたデイビスだが、6周目の最終コーナーで転倒、再スタートはできたものの、トップ争いから脱落することになる。
 これでトップ争いはジュリアーノが先行し、レイとサイクスが追う展開となるが、8周目の最終コーナーでレイが2度目のオーバーラン。4番手に後退する。

 ジュリアーノはその後、サイクスを従えて、後続に大きなリードを取って周回を重ねていく。サイクスが動いたのはレース終盤になってから。16周目の11コーナー(メルボルンヘアピン)でジュリアーノのインをうかがうが、前に出ることはできず。しかし、続く17周目の同じポイントでジュリアーノのインにねじこんだサイクスがトップに浮上。そこから少しずつリードを広げて、サイクスが今シーズン3勝目をホームレースで記録した。
 2位にジュリアーノが入賞、レイは16周目にも最終コーナーでコースアウトを喫したが、3位表彰台を獲得した。

 4番手は終盤までルーキーのロレンツォ・サバドーリ(イオダレーシングチーム)がキープしていたが、20周目の最終コーナーでオーバーラン、後方で接戦の5番手争いを展開していたニッキー・ヘイデン(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)とレオン・キャミア(MVアグスタ・レパルト・コルセ)に交わされてしまう。3人の争いは最終ラップまで続き、22周目にキャミアが4番手に浮上、そのままチェッカーを受け、僅差の5位にヘイデン、サバドーリは6位入賞となった。

 7位にジョルディ・トーレス(アルテアBMWレーシングチーム)、8位にマイケル・ファン・デル・マーク(ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム)、9位にカレル・アブラハム(ミルウォーキーBMW)、10位にアンソニー・ウエスト(ペデルチーニレーシング)が入賞した。

 デイビスは再スタート後、ポジションを回復していたが、9番手走行中の15周目の8コーナーで2度目の転倒を喫し、リタイアとなった。欠場中のシルバン・ギュントーリ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)の代役として参戦したキャメロン・バービアー(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)は1周目の最終コーナーで転倒、リタイアに終わった。アレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム)は負傷により欠場した。

 これによりチャンピオンシップ争いではレイがランキングトップをキープ、デイビスはランキング2位にとどまっているが、レイとの差は58ポイントに広がり、ランキング3位のサイクスとは3ポイント差となった。