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ニュル24時間決勝を前に、独4大メーカーのワークスドライバーが意気込み

2016年05月28日 20:41  AUTOSPORT web

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フレデリック・マコヴィッキ(#912 マンタイレーシング ポルシェ 911 GT3 R)
現地時間28日(土)の午後3時30分(日本時間22時30分)にいよいよスタートが切られる、第44回ニュルブルクリンク24時間。この耐久レースを前に、ドイツ四大自動車メーカーのワークスドライバーたちに、スタート直前の意気込みを聞いた。

●フレデリック・マコヴィッキ(#912 マンタイレーシング ポルシェ 911 GT3 R)
「10年程前からニュルブルクリンク24時間レースに出たい!と切望していて、やっとその夢が叶い、自分もスタートラインに並べる事をとても嬉しく思っている」
「昨年のVLN(ニュル耐久シリーズ)から何度か練習の為に参戦しているが、このレースウィークの木曜日の予選が、僕にとってノルドシュライフェのナイトセッションの初体験となったが、ドライから始まり、大雨強風の嵐、アクアプレーニングでツルツルに滑るコースにビックリ、『これぞニュル』というトリッキーな状況を経験し、いきなりニュルの洗礼を受けたよ(笑)。世界中のサーキットを今まで経験し、特にセブリング、鈴鹿、スパが大好きだけど、ニュルではこの3つのお気に入りのサーキットも比べ物にならない程の刺激と攻め甲斐を感じる。もうすっかりここの虜になっているよ。多くの自動車メーカーの錚々たるワークスドライバー達が揃い、かなりハイレベルな戦いになる事は間違いなく、とても楽しみにしている!」

●エドアルド・モルタラ(#5 フェニックスレーシング アウディ R8 LMS)
「ニュル24時間レースは2011年のVWワークスのゴルフで参戦して以来、2回目となりなる。DTMではアプトに所属しているが、今回はフェニックス・レーシングのR8 GT3をドライブする。ゴルフに比べてスピードはもちろんの事、ダウンフォースやグリップも大きくグレードアップしたマシンなので、ノルドシュライフェをドライブしていて楽しくて仕方がないよ。アジアでは『Mr.マカオ』と呼ばれているようだけど(笑)、ノルドシュライフェはまるでマカオのような感覚で走れるコースだね。アウディ・スポーツに所属するワークスドライバーは、カテゴリやチームの垣根を越えて、多くの経験を積み、チャレンジしながら学べる機会を作ってくれているので、ドライバーとしてはとても恵まれていると思う。排気量の小さなクラスの遅いマシンに気を配りながら、トッププロ同士のノルドシュライフェでのバトルはかなり刺激的で、このスリリングなバトルを楽しんでいるよ。耐久レースはドライバー一人一人が極力トラブルなしでバトンを繋いでいかなければならない。フェニックスは長年ニュルにワークショップがあり、ニュルのコースへのノウハウや経験値はとても高いので、絶対的な信頼を寄せているよ」

●ヨルグ・ミュラー(#18 シューベルトモータースポーツ BMW M6 GT3)
「トップ30の予選前に降った大雨で、コースがとても滑りやすいトリッキーなコンディションの中で、チームメイトのアウグスト・ファーフスが素晴らしいアタックをしてくれたので、見事フロントローを獲得する事が出来た。100数十台もの中の最前列からスタート出来る喜びとは別に、このニュルブルクリンクは世界に一つしかない超ロングコース、一瞬の油断が大惨事を巻き起こす事を、何度ここを走っていてもその難しさ思い知らされるよ。レースは24時間続くので、最後に無事にシューベルトのチーム全員と笑顔でチェッカーフラッグを受けられるように、アグレッシブなバトルは挑まずに、各ドライバーがトラブルなしに、確実に周回を重ねていく作戦でいく。目標はもちろんポディウムに立つ事だよ!」

●マキシミリアン・ゲッツ(#8 ハリボーレーシング メルセデス AMG GT3)
「ニュル24時間レースは今年で4回目の参戦になる。今年こそは優勝したいと強く願っており、それだけを目標にしている。トップ30の予選では大雨の後に非常に滑りやすい個所とスリックでもアタック出来るドライの部分が混じりあってとても難しいコンディションだった。ニュルに強いベテランドライバー達が次々とクラッシュやスピンするくらいに厳しい状況だったんだ。ダブルイエローフラッグが出ている箇所もあったので、無線でチームにアタックのタイミングを確認しながら挑み、自分の出来る限りのパフォーマンスを出せたと思っている。トップ30予選の上位3台が新旧のDTMドライバーで占め、DTMドライバーのレベルの高さと速さを示せてホッとした。ニュル24時間は多くのクラスのマシンが混走する他のレースで見られない面白いレース。GT3マシンのドライバーとしては遅いマシンとの速度差が一番怖いが、10名のDTM現役ドライバーをはじめ、様々なカテゴリから参戦するトップドライバー同志の激しいバトルがとても楽しく、それが自分への大きなモチベーションにもなっているよ」

 ニュルブルクリンク24時間レースではソーシャルメディアの他、無料のライブストリーミングも行っている。
https://www.facebook.com/24hNurburgring
https://twitter.com/24h_Nuerburg
http://www.24h-rennen.de/live-streams/(公式サイト上のライブストリーミング)
https://youtube.owacon.moe/user/ADACZurich24hRennen(Youtubeのライブストリーミング)