2016年F1第6戦モナコGPは、5月28日にフリー走行3回目が行われた。気温23度、路面温度33度、ドライコンディションのもと、予選前最後のセッションを制したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテルだった。2位には0.018秒という僅差で、メルセデスのルイス・ハミルトンが入った。
トップグループ各車ウルトラソフトタイヤを履き、1分15秒台前半でタイムを更新するなか、木曜日のフリー走行2回目でトップに立ったレッドブルのダニエル・リカルドが最初に14秒台を記録。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが15秒台の2番手、ニコ・ロズベルグが3番手という序列でセッションが進んでいく。
そして残り約13分となったところで、ベッテルが1分14秒650をマークし、リカルドのタイムを約0.15秒上回りトップに立つと、ハミルトン、ロズベルグも14秒台に乗せてリカルドを逆転。リカルドも最後にアタックを行ったが、タイムを更新できずに終了した。
5位にはフェルスタッペン。6位、7位にはトロロッソのダニール・クビアト、カルロス・サインツJr.が入り、フェラーリのキミ・ライコネンは9位という結果に終わった。
マクラーレンの2台は、序盤スーパーソフトタイヤでの走行を続けていたが、ウルトラソフトに履き替えた後半はタイムを更新し、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、それぞれフォース・インディアの後方で12位、13位となっている。ウイリアムズの2台もタイムは伸びず、トップ10圏外に沈んでいる。
今回のセッションでもクラッシュやオーバーランするクルマが続出。セクター2のプール・セクションでルノーのジョリオン・パーマーが単独スピンを喫してガードレールにマシン後部をヒット。フェルスタッペンもセクター1のマセネでオーバースピードのままマシン右サイドが接触、ピットインを余儀なくされている。
前戦は同士討ちで散ったメルセデス、今回トップタイムをマークしたフェラーリ、そしてリカルドがルノーの新型パワーユニットを搭載して好調なレッドブルの三つどもえとなるのか。注目の予選は、このあと日本時間の5月28日21時(現地時間14時)から開始される。