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可夢偉、バンドーンまさかのQ1落ち。SF岡山予選は石浦が今季初ポール獲得

2016年05月28日 16:11  AUTOSPORT web

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2016スーパーフォーミュラ第2戦岡山 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦岡山の公式予選が行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)がQ1、Q2、Q3を全て制して今季初のポールポジションを獲得した。

Q1
 フリー走行で新品タイヤを温存したチームもあり、Q1はセッション開始から新品タイヤでピットを後にするマシンが見られた。1分20秒台で始まったセッションだが、序盤に山本尚貴(TEAM 無限)が1分15秒493でトップタイムをマーク。中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分15秒872で続き、1分15秒台が目下のターゲットタイムとなった。
 1周4km弱の岡山では、19台のスーパーフォーミュラが全車コースインするとトラフィックが起こりやすく、トップタイムを塗り替えるペースを見せた石浦もスローダウンするマシンに引っ掛かるなど、タイムを出しきれないマシンも目立った。

 セッションの折り返しを迎えると全車がいったんピットに戻ってくる。この時点でトップタイムはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の1分15秒119。これに山本、国本雄資(P.MU/CERUMO·INGING)とトップ3が続き、Q2進出のボーダーラインとなる14番手には小暮卓史(DRAGO CORSE)が、15番手にはアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が並んだ。

 残り時間7分。まずはそのロッテラーがいち早くピットを後にすると、これを機に全車がピットアウトしていき、タイムアタックがスタートする。すると、オリベイラが自己ベストタイムを更新するが、すぐに伊沢拓也(REAL RACING)が逆転。さらにベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)らが続々とトップタイムを塗り替えていった。

 最後にトップタイムを奪ったのは石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)で、1分14秒095をマーク。以下、伊沢、国本、塚越広大(REAL RACING)、大祐、オリベイラというトップ6。その一方、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は電気系トラブルに見舞われセッション半ばでマシンを降り、小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)はタイムが伸びず18番手。ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)、小暮、中山雄一(KCMG)とともにノックアウトとなった。

Q2
 石浦を先頭に、各車がコースインする中、大祐が少しタイミングを外してコースへと向かっていった。まずは、石浦が1分14秒345でトップタイム浮上すると、これに伊沢が14秒353と僅差で続き、国本が3番手という顔ぶれとなる。
 各車がアタックへ入っている中、カーティケヤンが1コーナーでオーバーラン。ただしすぐにコースへ復帰がかない、そのままアタックを続けていった。その後、バゲット、オリベイラなどがトップタイムを塗り替えていくが、最後のアタックで1分13秒897をマークした石浦が再びトップを奪取。最終的には伊沢、オリベイラ、関口、塚越、野尻というトップ6となり、開幕戦ポールシッターの山本が7番手。国本が僅差で8番手となり、Q3進出を果たした。
 一方、トムスの一貴とロッテラー、ナカジマ・レーシングの大祐とバゲット、そしてロシター、カーティケヤンはQ2敗退となった。

Q3
 オリベイラがタイミングをずらす以外、全車がセッション開始と同時にピットアウトし、序盤は次々に自己ベストタイムが塗り替えられていく。4周目には山本が1分14秒027でトップに浮上。さらに伊沢が1分13秒台にタイムを乗せて逆転すると、塚越も1分13秒893をマーク。REAL RACING勢が一瞬1-2体勢を築くが、すぐさまオリベイラが塚越のタイムをわずかに上回り2番手に滑り込んだ。
 4周目にセクター2でわずかにタイムを落とした石浦は1分15秒台にとどまっていたが、5周目にトップタイムのペースを刻むと、1分13秒620をマークしてトップに立った。その後、塚越、オリベイラが自己ベストタイムを更新していくが、石浦のタイムには及ばず2番手、3番手に。走行順の関係で最後にタイムを記録した国本も、最終セクターでタイムが伸び悩み7番手にとどまった。

 結局、石浦のタイムは最後まで破られることはなく、Q1、Q2、Q3を完全制覇。オリベイラ、塚越という、開幕戦と大きく顔ぶれが変わるトップ3となった。