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排水溝のふた直撃、バトンの事故原因が判明。再発防止策なされる

2016年05月28日 11:11  AUTOSPORT web

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2016年F1第6戦モナコGP 排水溝の蓋が舞い上がる事故の後、調査を行うFIAレースディレクター、チャーリー・ホワイティングとマーシャル
モナコGPのオフィシャルは、木曜フリー走行1回目に排水溝の蓋が外れて舞い上がった事故を受け、再発防止のために詳細なチェックを行い、対策を行った。

 サン・デボーテ出口の排水溝の蓋が外れ、舞い上がった蓋は、ニコ・ロズベルグの左リヤタイヤをパンクさせた後、続いて走行していたジェンソン・バトン車の右フロント部にヒットした。

 フロントウイング、フロントサスペンション、ブレーキダクト、フロアなどがダメージを受けたが、幸いバトン本人には怪我はなかった。この事故を受けて赤旗が提示され、セッションはそのまま終了している。

 バトン、フェルナンド・アロンソ、マクラーレン・ホンダのエリック・ブーリエ、メルセデスのトト・ウォルフなどがこのアクシデントに懸念を示し、改善を求めた。アロンソは、この事故からF1のコクピット保護対策がいかに重要であるかが分かると強く主張している。


 FIAのレースディレクター、チャーリー・ホワイティングは事故後に現場を調査、その後、蓋は溶接された。

 調査の結果、25cm×25cmの正方形の点検ハッチが破損して緩んでいたということが分かっている。

 コース上のすべての排水溝の蓋は事前にチェックされ、4カ所を溶接する形で固定されていた。しかしハッチが破損した場合はこの対策だけでは十分でないのは明らかだ。

 そのため、金曜のサポートレースの前に、オーガナイザーは、すべての排水溝の蓋をチェックした上で、脆弱な蓋に関してはほぼ全周にわたって溶接したということだ。