FIA 世界ツーリングカー選手権(WTCC)に参戦するカストロール・ホンダ・ワールドツーリングカー・チームとゼングー・モータースポーツのシビック・WTCCに、レギュレーション違反の裁定が下された。
ホンダの2016年型シビックWTCCをめぐっては、第3戦ハンガリーの予選後に行われた車検で、フラット・フロアに関する合法性に疑いがあると指摘されていた。
ハンガロリンクのスチュワードは、翌日の決勝日に調査の結果を公表。一旦は現行のレギュレーションに沿っていると問題の解決を示していたが、2週間後のモロッコ・ラウンドでは再び調査が行われることになった。
26日、第5戦ニュルブルクリンクが開催されているノルドシュライフェで3人のスチュワードが改めてテクニカル・レポートを精査。国際競技規則11.9.2条の権限の下、レポートや両エントラントからの聞き取りおよび提出物を総合的に判断した結果、2箇所にレギュレーション違反があると結論づけられた。
この結果、ティアゴ・モンテイロとロブ・ハフ、ノルベルト・ミケリスのホンダワークス3人と、ゼングー・モータースポーツのフェレンツ・フィクサがハンガロリンクとマラケシュで獲得したリザルトは除外に。ワークス3台が表彰台を独占したマラケシュのメインレースは、4位フィニッシュのホセ-マリア・ロペスが勝者となった。
しかし、これに対してホンダは声明を発表。裁定を不服として上訴する意向を明らかにしている。
「我々のフラット・フロアは、現行のFIA 世界ツーリングカー選手権のレギュレーションに完全に準拠していると強く確信している。従って、すべての決定に対し、上訴する見込みだ」