日産自動車は5月27日、ドイツのニュルブルクリンクでニッサンGT-R NISMOの2017年モデルを初公開した。
ニッサンGT-Rは、4月にフロントグリルをはじめ大幅にマイナーチェンジした2017年モデルが公開されていたが、そのハイパフォーマンスバージョンである『NISMO』も同様にフロントエンドの新しいバンパーが特徴的。エンジンの冷却性能を向上させるために、開口部は空力性能を悪化させることなく拡大し、ダーククローム仕上げの“Vモーショングリル”を配している。
また、NISMOモデル専用のカーボンファイバー製フロントバンパーは理想的な強度を実現し、カナードのデザインがもたらす空気の流れにより大きなダウンフォースを発生させると同時に、ホイールハウス周辺の空気を吸引することで空力性能をさらに向上。これらの改良によりこれまでの日産車の中で最大のダウンフォースと、超高速域での優れた安定性を実現しているという。
インテリアは、より快適な乗り心地を実現したGT-Rの17年モデルのものを踏襲しつつ、新デザインのダッシュボードの上層部やステアリングホイール等にアルカンターラレザーを使用。センターダッシュボードのレイアウトも刷新し、簡素化されている。
さらに、標準モデルのボディ剛性が大幅に向上したことで、『NISMO』の走行性能も向上。高いボディ剛性とダウンフォースが、超高速域まで含めたコーナーリング時の安定性の向上を可能にしているという。ショックアブソーバーに、NISMOモデル向けの特別なチューニングを施し、パワーを的確に路面に伝える。
そんなニッサンGT-R NISMOの心臓部には、世界中のモータースポーツで培ったVR38DETTエンジンが搭載され、6速DCTと組み合わされる。最高出力は441kW(600PS)/6,800RPMというパワーを誇る。
GT-Rニスモの2017年モデルは、5種類の外装色から選択可能。車体は栃木工場で、エンジンは横浜工場で組み立てられることになる。