2016年F1第6戦モナコGPは、5月26日にフリー走行2回目が行われた。気温19度、路面温度34度、1回目に引き続きドライコンディションのなか、トップタイムをマークしたのはレッドブルのダニエル・リカルド。タイムは1分14秒607と、ただひとり14秒台に入れ、1分15秒213で2位に入ったメルセデスのルイス・ハミルトンに0.606秒差をつけた。また、フリー走行1回目で外れた、1コーナー排水溝の蓋は溶接されて修復。路面はクリーンな状態で走行が再開されている。
セッション序盤、メルセデス、フェラーリ勢がスーパーソフトタイヤでタイムを更新していくなか、ウルトラソフトタイヤでトップに立ったのがリカルドだった。開始20分後に1分15秒015を叩き出すと、ちょうど残り半分となったところでトップタイムを更新。同じくウルトラソフトを履くハミルトン、そして3位ニコ・ロズベルグ、4位フェルスタッペンを寄せつけない見事な走りを披露した。
一方、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは、ベッテルがスーパーソフトタイヤ、ライコネンがソフトタイヤでロングランを中心に走行。それぞれベストタイムはウルトラソフトで記録したが、順位はベッテル9位、ライコネン7位となっている。なお、ベッテルはミラボーで単独スピンを喫し、さらに1コーナーでもマシンをヒットさせてしまうなど安定せず、土曜日の予選に向けて修正が必要になりそうだ。
レッドブルに続いたのはダニール・クビアトとカルロス・サインツJr.のトロロッソ勢。クビアトは52周、サインツJr.は53周と、全チーム最多となる周回数を記録している。
このセッションでも、オーバーランやスピンなどを喫するマシンが見受けられ、ハースのロマン・グロージャン、マノーのリオ・ハリアント、ルノーのケビン・マグヌッセンが、それぞれ単独クラッシュを起こし、バーチャル・セーフティカーが3度導入。予選が行われる土曜日のセッションでは、どのような展開になるだろうか。
フリー走行3回目は、日本時間5月28日(土)18時(現地時間11時)に開始される。