フランスの権威あるデザイナー賞として知られる「ANDAM fashion award(アンダム ファッション アワード)」の2016年ファイナリストが発表された。気鋭デザイナーを選出する賞で、グランプリを含めた3部門のうち新人賞に当たるファーストコレクション賞にパリ在住の日本人デザイナー松重健太がノミネートされている。
「アンダム」に日本人ノミネートの画像を拡大 「ANDAM」は、現地で活躍する新進デザイナーの支援を目的に、DEFI(フランス服飾開発推進委員会)の主催で年に一度開催。スポンサーにはケリング(Kering)やLVMHなどラグジュアリーブランドを擁する大手企業が名を連ねている。1989年に開催された第一回の受賞者Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)、前回の2015年は、ステファン・アシュプール(Stephan Ashpool)が手がける「ピガール(PIGALLE)」がグランプリに輝いた。
2016年のグランプリのファイナリストは、LVMHプライズのファイナリストにもノミネートされたトーマス・メリコスキ(Tuomas Merikoski)が手がける「アアルト(AALTO)」やサイモン・ジャックムス(Simon Jacquemus)が手がける「ジャックムス(JACQUEMUS)」、クチュール工房のアーティスティックディレクターとしても活動しているChristelle Kocherの「コシェ(Koché)」、ストリートブランド出身のルーク・メイヤー(Luke Meier)が手がける「OAMC」、そしてレインウエアブランド「ワンダ ナイロン(WANDA NYLON)」といった多彩な顔ぶれ。ファーストコレクション賞には、「アトライン(Atlein)」、「ハーモニー パリ(Harmony Paris)」、そしてイエール国際モード&写真フェスティバルで2014年にグランプリを受賞した松重健太が手がける「ケンタ マツシゲ(Kenta Matsushige)」がノミネートされている。
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