2016年F1第6戦モナコGPは、5月26日にフリー走行1回目が行われた。気温18度、路面温度23度、曇り空でスタートしたセッションは、クラッシュやコースアウトが多発、計4回バーチャルセーフティカー(VSC)が導入され、最後は赤旗中断となる荒れた展開となった。
そんななかメルセデスのルイス・ハミルトンが1分15秒537でトップタイムをマーク。2位には0.101秒遅れでニコ・ロズベルグが入り、メルセデスがワンツーで制した。なお、今回のモナコGPでは、はじめてウルトラソフトタイヤが選ばれ(他2種類はソフトとスーパーソフト)、上位5台のタイムは、すべてウルトラソフトで記録されたものだった。
前戦スペインGPで同士討ちという残念な結果に終わったメルセデス2台は、セッション開始から終了までウルトラソフトタイヤを装着。ロズベルグはウイリアムズのバルテリ・ボッタスの44周に続く39周、ハミルトンは31周と、精力的に周回を重ね、順調なスタートを切った。
対するフェラーリは、セバスチャン・ベッテルが1分15秒956を記録。2位ロズベルグから0.419秒遅れの3位に入ったが、キミ・ライコネンは1分16秒912で9位となっている。4位と5位にはダニエル・リカルドとスペインGPで史上最年少優勝を記録したマックス・フェルスタッペンのレッドブル勢が入った。
コース上では、ウイリアムズのフェリペ・マッサが1コーナーで、ルノーのジョリオン・パーマーがターン12のタバコ・コーナー出口で単独クラッシュを喫するなどバリアの餌食となったほか、ハースのエステバン・グティエレスがエンジントラブルでマシンを止めている。
また、セッション終盤には、1コーナーでロズベルグ車の左リヤタイヤに排水溝の蓋が接触、さらに後方を走っていたマクラーレンのジェンソン・バトン車の右フロントタイヤにも接触し、ともにパンクチャーを喫してピットイン。結局この時点で赤旗中断となり、残り2分を残してセッションが終了した。
フリー走行2回目は、このあと日本時間5月26日21時(現地時間14時)から開始される。