資金繰りに苦しむザウバーは先週末、数週間遅れとなったものの、スタッフへの4月分の給与を支払った。これまで3カ月連続で給与支払いの遅れが続いており、5月分の給与についても遅れる見通しだ。
今月初旬、チーム代表のモニシャ・カルテンボーンは英AUTOSPORTに対して、新たなスポンサーがシーズンをとおしてチームを手助けすると自信を覗かせていた。しかし、スポンサー獲得に向けた企業との交渉は続けているものの、いずれも契約締結までには至っていない。
現在チームは、それぞれマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッセをスポンサードするスウェーデンとブラジルの企業、そしてFOMからの分配金によって資金を調達しており、来月にはブラジル企業からスポンサー料の振込みが予定されている。
資金繰りの問題により、ザウバーは現行のクルマにアップデートを施すことができず、先週行われたバルセロナのインシーズンテストにも参加していない。開発リストは準備されているが、スポンサー次第で、実際に製作できるかどうかの有無が決まるという。依然、苦しい状況からは抜け出せていない。