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会見ピックアップ:渦中のロズベルグを目当てに、ドアが閉まらないほどの盛況

2016年05月26日 14:01  AUTOSPORT web

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2016年F1モナコGP
通常は木曜に行われるドライバー出席のFIA会見、モナコGPの場合は水曜に行なわれます。スキャンダル好きのメディアたちから最も注目を集めたのは、もちろんセンターに座ったニコ・ロズベルグ。スペインGPで初優勝を挙げたマックス・フェルスタッペンも出席していたものの、質問のほとんどはロズベルグに向けて投げかけられました。

 昨年メディアセンターが改修されたモナコでは、記者会見場も移動しており、以前に比べて、さらに狭くなってしまいました。それなのに同士討ち騒動の渦中にあるロズベルグが来ちゃったものだから、さあ大変。

 座席はジャーナリストで埋まり、後方のスペースにはカメラマンがビッシリ。入りきれない人がいるため会見が始まってもドアが閉められず、なにやら騒々しいなと気づいたFIAの広報官が「ドアを閉めろ~!」と飛んできたり、狭いところに押し込められたカメラマンが喧嘩を始めたり、いつの間にか会見そっちのけのドタバタ状態に……。



 そんな状況でも、ロズベルグが話し始めるとカメラのシャッター音が響き、彼の声が聞こえなくなるほど。「前回スタート手順でミスをして、今回は精神的かつ技術的に、どう準備するのですか?」「同じ状況だったら、また同じことをしますか?」「ルイスと話し合った内容は?」など厳しい質問が飛びましたが、ニコは「内部での話し合いの内容は明かさない。僕らはふたりとも終わったこととして次に進む。関係は、これまでと変わらない。それだけだ」と、くわしくは語らず。

 逆に「それで、あなたの意見は?」など“客席いじり”でツッコミ返す余裕ぶり。FIAの広報官がニコに質問したフィンランドのヘイキ・クルタ記者を「白いシャツの白髪の男性」と指名すると「彼の名前くらい覚えてあげてよ!」と笑いをとったり。ちなみに広報官は名前を覚えていないわけではなく、マイクを持っていく地元スタッフのために、あえて外見の特徴で伝えているんです。



 ドアが閉められず騒動になったり、今回ルノー製パワーユニットの「アップデート版が使えないほう」のドライバーふたりを選ぶという人選だったり、会見を仕切るFIAの不手際が見え隠れしたモナコGP水曜会見でしたが、なんとなく盛り上がった感じになったのは、ニコがツッコミを入れてくれたから……? とにかくモナコはホームグランプリと言える、ロズベルグに始まり、ロズベルグに終わった感のある会見でした。