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「『なんかクスリやってるの?』と言われた」「宗教勧誘された」 転職希望者の8割が経験したブラック面接の内容

2016年05月25日 18:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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「面接に来るんだけど、辞退されてしまう」など、転職希望者を面接しても選考途中で辞退されてしまう、またはいい人材が見つからないと嘆く企業は少なくない。しかし、採用がうまくいかない原因は、面接担当者にあるかもしれない。

「体型の事を指摘してきて笑われた」というひどすぎるエピソードも

5月23日、エン・ジャパンが運営する「エン 人事のミカタ」が転職希望者に「ダメな面接、良い面接」というアンケート調査を実施。2016年4月11日~18日の間に2691人から回答を得た。

「面接を受けて、この会社には入社したくないと思ったことはありますか?」という質問に対して、転職希望者の84%が「ある」と回答。転職希望者の実に5人に4人が、入社意欲をなくす「ブラック面接」を経験していることがわかった。

エピソードを見てみると人事担当者の失礼な態度に嫌な思いをした人が多いようだ。

「肘をついたり、仰け反りながら話す面接官の方がいて印象が良くなかった」
「面接官が昼食をとりながら話していた」
「5分程度で面接が終わった。要らないと判断されたのだと思いますが、あまりに短かすぎるのも失礼」

他にもひどいエピソードがたくさんある。「体型の事を指摘してきて笑われたり、親が離婚している事を何だかんだと言われたりした」というもののほか、質問にうまく答えられないと、「なんかクスリでもやってるの」と言われた、という人も。

これでは人事担当者の人格を疑ってしまう。「こんな会社に入りたくない」と思うのも納得だ。また、「面接中に宗教の勧誘があった」というコメントもあったが、この人事担当者は面接を一体なんだと思っているのだろうか。

「人として誠実」に好感、面接官の対応が入社の決め手になる場合も

一方で、「面接を受けて『ぜひこの会社に入社したい』と思ったことはありますか?」という問いに対して、転職希望者の67%が「ある」と回答した。

「具体的な課題(社長からの高度な課題)と、実際に現場が抱えている問題点と到達すべき目標を、現場の方々から聞かせてもらうことができた」
「面接官がとても爽やかで、話しやすい雰囲気作りをしてくださった」
「一次面接の時点で、仕事内容の詳細をかなり細かく時間を惜しまずに説明してくれたの で、具体的なイメージが持てた。」

自社の課題を正直に話す、人として誠実な対応をするなど、面接官の人柄や態度が、転職希望者の入社をしたいという気持ちを促すこともあるようだ。

面接担当者は、転職希望者にとって企業で初めて接する人物であり、その際の印象が企業の印象になると言っても過言ではない。そのため、企業は面接官の対応や発言には細心の注意を払う必要がある。

エン人事のミカタ編集長の手塚伸弥氏は

「印象の良かった面接エピソードからは、時間やマナーに配慮することはもちろん、求職者と対等に向き合い、良いことだけでなく悪い情報まで包み隠さず話すことが採用成功に繋がることが?て取れます」

と分析。また、「せっかく求人情報を発信し、応募者をよびこんでも面接が上手くないことで優秀な人材を逃している可能性があります」とも述べている。

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