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ハミルトンとロズベルグ「同士討ちは、もう終わったこと」で意見が一致

2016年05月25日 11:31  AUTOSPORT web

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スペインGP決勝1周目、同士討ちでメルセデスの2台はリタイアに
F1スペインGPはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの同士討ちで全滅に終わったメルセデスは、ライバルチームへの反撃を誓っている。 

 メルセデスのふたりはスペインGPの1周目でクラッシュし、両者リタイアを喫した。この事故についてはスチュワードが、レーシングアクシデントだったと判断している。チームメイトに43ポイントの差をつけられたハミルトンは、以下のように話す。

「バルセロナでは最悪の気分だった。でも、いつも言っているように、敗れたときに、どう立ち直ってこられるかが本当の試練だ。レースの後は全員にとって厳しい時間となっていたけれど、それはもう終わったことで、いまはモナコに目を向けている」

 モナコを得意とし、過去3シーズンで勝利を手にしているロズベルグも、ハミルトンと同意見だ。

「スペインでの出来事のあとは自分のことより、どちらかと言えばチームのことを考えてショックを受けていた。僕らは一緒に仕事をしていて、この素晴らしいマシンを準備するのに、全員が懸命に働いていることを知っている。だから、ふたりがグラベルでレースを終えることになったのは考えうる限り最悪のシナリオだった。でも僕らは話し合いをして、それを過去の出来事と捉えることにした」

 2013年にハミルトンとロズベルグがコンビを組み始めて以来、2台ともにリタイアとなったのは初めてのこと。この事故により、メルセデスはライバルチームであるフェラーリとレッドブルに、ランキングで差を縮められてしまった。依然メルセデスの強さは揺るがないとは言え、危機感は大きい。



 レッドブルとルノーは順調に開発を進めており、モナコGPでレッドブルの1台(とルノー・ワークスの1台)は新たなスペックのエンジンを得ることになる。メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフは、スペインGPでの事故を以下のように語っている。

「バルセロナでのことは、確かに受け入れ難いものだった。チャンスを逃したことに苛立っていたが、これもレースだ。ドライバーたちは我々のやりかたを承知している。チームは彼らに、現状で最高のマシンを与える責任があり、彼らには最高の力を発揮する責任がある。マシンを無事に持ち帰ることも、仕事のうちだ」

「チームがドライバーを落胆させたときには謝るし、逆になることもある。それが当然なんだ。我々は一緒に痛手に向かい合い、前進する。このあとはモナコへ行って、また違う挑戦をすることになる。ライバルたちが進化したことで、より大変なバトルが待ち構えていることだろう」

「レッドブルはバルセロナで、フェラーリと接戦の末に優勝した。よって我々が多くの攻撃を受けることになるのは明白だ。今週末の失敗は許されないので、一致団結して強さを維持し、反撃していく」