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「マクラーレン・ホンダがメルセデスを王座から引きずり下ろす」とデニス。“3番手のシャシー”にアロンソも自信深める

2016年05月24日 07:31  AUTOSPORT web

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マクラーレンCEOのロン・デニス
マクラーレン・グループCEOのロン・デニスが、現在圧倒的な強さを誇るメルセデス優勢の時代を終わらせるのはマクラーレンであると強く確信していると語った。

 メルセデスは2年連続でダブルタイトル獲得を達成、今年も第5戦終了時点でドライバーズ、コンストラクターズそれぞれでポイントリーダーとなっている。

 2015年にホンダとのパートナーシップの下で新たなスタートを切ったマクラーレンは、これまでのところ昨年ハンガリーGPでの5位が最高位であり、前戦スペインGPでフェルナンド・アロンソが新体制のチームにとって初の予選Q3進出を成し遂げたばかりだ。

 しかしデニスは、近いうちにチームは大きく飛躍すると考えている。

「メルセデスの次にチャンピオンになるのはマクラーレンであると心から信じている。他のチームより先にその目標を我々が達成するだろう」とデニスはBBC Sportに対して語った。

「困難な仕事だ。でもチームメンバーの能力、そしてホンダを強く信頼している」


■2017年の規則変更がチャンスに

 デニスは2017年にF1テクニカルレギュレーションが大きく変わることがマクラーレンにとってチャンスになると考えている。

「2017年のレギュレーションによって、皆が均等なチャンスを得られる。ホンダと共に追いつくのに時間としては十分だ。来年は我々にとっていいチャンスになると考えている」

「何度か勝てると思う。世界選手権について予想したくはないが、メルセデス・ベンツを王座から降ろすことは誰にとっても大きなチャレンジになるだろう。だが誰よりも早く我々がそれを達成すると心から信じるだけの根拠がある」

 デニスは、アロンソは今も最も優れたドライバーであると考えており、「彼を最も優れたエンジンとマシンのパッケージに乗せることができないのはもどかしい」と語った。

「今の彼の成熟ぶりは素晴らしい。彼には何が可能かが分かる。彼が今、マシンを称賛しているのは、マシンが優れているからなのだ」

■3番手のシャシーと主張する理由

 レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、マクラーレンのシャシーはメルセデス、レッドブルに続く3番目の性能を持つと主張している。

 BBC Sportは「これはとっぴな主張に思えるが、データから見れば彼らは正しいのだろう」と記している。

 バルセロナ、特にそのサードセクターはエンジンから切り離したシャシー性能のみを測るのに最適といわれる。予選においてそのセクター3で、アロンソはルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンという、メルセデスおよびレッドブル勢に次ぐ5位のタイムを記録している。

 このことについてアロンソは「すごくポジティブな事実だ。大勢のライバルたちよりいいタイムだった。驚いた人間も多いだろうが、僕ら自身は驚いていない。ウイリアムズ、フォース・インディア、フェラーリより上位だったのはいいことだね」と語っている。