レッドブル・レーシングは、ルノーのアップグレード版パワーユニットが予想どおり優れていれば、少なくとも毎戦フェラーリと戦えるようになると、チーム代表クリスチャン・ホーナーが語った。
ルノーは大きく改良したパワーユニットを先週のバルセロナテストに持ち込み、走行したドライバーたちは、間違いなく改善を感じると述べていた。
元々はカナダGPでの導入が予定されていた新パワーユニットだが、ルノーは次戦モナコGPにデビューを早めることに決めた。ルノーとレッドブルの各チームにそれぞれ1基ずつ新仕様のパワーユニットが用意されるといわれている。
ホーナーはルノーの進歩を称え、今後フェラーリと戦い、メルセデスに近づけることを期待していると述べた。
「タグ・ホイヤーのエンジンパートナーは素晴らしい仕事をし、進歩を遂げた。彼らを称賛すべきだ」とホーナー。レッドブルは今年、タグ・ホイヤーブランドでルノーのパワーユニットを使用している。
「今後のレースに導入されるものを考えると、楽観的になる理由が山のようにある」
「知らされているとおりのものが用意されて、少なくとも毎週末、フェラーリ勢と戦えるような状況になれば、サーキットによってはメルセデスとのギャップを縮めることが可能になってくると期待している」
スペイン予選でレッドブルのダニエル・リカルドはメルセデスのふたりに続く3番手となり、ポールポジションのルイス・ハミルトンから0.680秒差だった。
「バルセロナのようなサーキットで(ここまでメルセデスに近づくことが)できたのは非常に心強いことだ。パワーユニットからあとコンマ数秒見つけられるとしたら、それは非常に歓迎すべきことだ」とホーナーは述べている。
ルノーのエンジンテクニカルディレクターのレミ・タファンは、新仕様のパワーユニットは「1周あたり約0.5秒の向上」を成し遂げるものと予想している。